青い山脈は短調

つぶやき

 先日の深夜、久しぶりにダークダックスのロシア民謡を聴く
 最後のメンバーであったゾウさんが亡くなったのは昨年9月のことだった。

 トロイカ、ともしび、カチューシャ、懐かしい歌ばかりである。
 ロシア民謡であるが、あの当時の日本の若者の民謡なのかもしれない。

 彼らはロシアで何度も公演し好評だったというが、ロシア人はこのコーラスグループに何を感じたのであろうか。ロシアアカデミー合唱団を有する国である。ファルセットのコーラスとも言えるダークダックスの歌声に、違和感を持たなかったのであろうか。

 大半の曲がモールである。最近は英語表記であるからマイナーということになる。青春は青い春と書くが、あの時代の日本の若者は、暗い青春に明るい青春を見出すことが青春だったのである。そのためには短調が似合う。その短調を長調のように明るく歌うのが、あの歌声喫茶であった。

 私は歌声喫茶に行ったのは一度だけである。
 ちなみに、という言葉が最近テレビなどで滅多やたらと使われているが、正しい使い方で、ちなみに、青い山脈という青春歌謡は短調で書かれている。意外と知られていないことである。

 中学校の時トロイカを習ったが、先生のテンポは速かった。トロイカの軽快さを教えたかったのかもしれない。

 その後、ロシアの合唱団のトロイカを聞いたが、マーチではなく、ゆったりとしたエレジーであった。

 プーチンさえいなければロシアはいい国だと思うのだが。

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