半年以上も前から腸の調子がおかしい。その前は長いこと便秘症だったのだが、昨年6月頃から下痢が続くようになった。それも水のような下痢である。しかし腹が痛いとか体がだるいといった症状はない。
昨年7月に大腸の内視鏡検査をした医者に行ったが、「ストレスはありますか」と訊くので、「仕事も辞めた身、ストレスなど全くない」と答えたら「過敏性腸症候群」と書いたメモ用紙をくれただけで診察は終わった。
薬局で薬を買って帰ったが、1ヵ月服用しても良くなる気配は全くない。
「過敏性腸症候群」。もっともらしい病名であるが、どんな病気にもつけられるような病名である。
部外のことだと思ったが、補聴器で通っている耳鼻科の医者に相談したら処方箋を出してくれた。わずか1週間分であったが3日目頃から普通の便が出るようになった。懐かしくなるようなとぐろを巻くものである。
薬によってこんなにも違うものであろうか。腸の疾患に対して、消化器専門医の処方が効かず、耳鼻科の処方が当たった。どういうことなのだろうか。
やはり医者には藪というのがいるということである。
血圧と血糖値で通っていた病院が移転となり、高い駐車代金も取るようなことになったから病院を変えようと思っている。
自宅から歩いて5分くらいのところに糖尿病を専門とする医院があるので、様子見を兼ねて行ってみることにした。
血液採取、心電図、胸部レントゲンと、いろいろ医師が手配をする。聴診器を当てられたのはそれこそ何年振りであろうか。
1ヶ月ほど前から飲んでいる薬の効果が出ているのか、血圧も血糖値も正常値になっている。血糖値は突然治療を要するような数値に上昇したのに1ヵ月で大幅に下がった。
高い数値が出たときも、それまでかなり節制したつもりでいたがその効果はなかった。薬の力を借りなければ調整できないような体になってきているということであろう。
血糖値については今から7、8年前、健康診断で高い数字が出て、若い女医さんは「立派な糖尿病です」と言って紹介状を書いた。
それをもって近所の国立病院に行ったら「あんたのような軽症な患者が来るから病院が混むのだ」と嫌味を言われた。
町医者に行けば、「まだ治療を開始するような状態になっていないから様子を見ましょう」、ということになった。
様子を見ているうちに通うのも面倒になって放っておいたら、頚髄症の手術前検査で血糖値が高いということになった。インスリン注射をしながら手術をしたらしい。
医者にかかっていて、「まだ大丈夫です」と医者が言っていても体は変化していく。歳とともに病気の進行というものは加速するものなのであろうか。
糖尿病は血液中を流れるブドウ糖が増えてしまう病気である。糖が増えるとどうして悪いのかと思うが、糖の濃度が何年間も高いままで放置していると、血液が血管を傷つけてしまうらしい。それにより将来的に心臓病や脳卒中、失明、腎不全、足の切断といった、重い病気、よくいう合併症を発症することになる。
こじつけるつもりはないが、糖尿病は組織の病に通じるものがある。
体中に張り巡らされた血管の中を糖濃度の高い血液が流れることによって人の命はダメージを受けていく。
張り巡らされた組織の中を汚れた金が流れることによって組織が崩壊していく。
過去何度も大きな事件では破綻しなかった自民党が、組織ぐるみの金の問題ではかなりのダメージを受けている。
自覚症状もなく忍び込んでくる糖尿病。悪いこととは思わなかったというキックバック。
何人かの議員の足切りをしても国民の信頼は得られないのではないだろうか。(了)
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