柿沢未途という衆議院議員が4人の秘書と共に買収容疑で逮捕されたらい。この人は柿沢弘治氏の息子さんであった。
東大を出ているような秀才の人が、なんでこんな初歩的な違反を犯したのだろうかと思うが、買収を否定しているということであるから、大いに裁判で無罪を主張されることを期待したい。
今年最後の病院通いということになる。不便なところにあった病院であるが、この12月の初めに他の病院と合併して、場所も名称も変わってしまった。古い病院は廃院にする予定だったらしいが、地元の患者の要望で全く別の医療法人が、古い建物を使って新たに開業するらしい。年寄りの多い病院であったから、新しいところに来てくださいと言っても簡単なことではない。
私も整形外科に関しては元の場所にできるという病院にかかることになり、血圧と血糖については新しい場所にできた病院にかかることになる。
血糖値か思いのほか上がっている。ヘモグロピンA1cというのも一気に異常値の数字になってしまった。前回2か月前の検査から食事も運動も気をつけてきたが、全く効果がなかったということになる。医師はこの数字では治療を始めざるをえないという。
糖尿病というのは具体的な症状が現れるものではないから、本人の節制や努力というもの以外に改善しようがないらしい。酒もやめずにいるのだから数字が上がったくらいでイライラするのも情けない話である。
おととい補聴器の貸し出しというのがあって、生まれて初めて補聴器を装填した。難聴と言っても補聴器を使えば聞こえるものと、補聴器を使っても全く聞こえない場合があるという。おとといはそれを見極める検査の日であったが、私はほぼ完璧に聞こえるらしい。医者が「補聴器を貸し出しますからやってみますか」と言う。補聴器はその人に合った調整がされてこそのものと聞いているからその旨を尋ねると、業者がデータをもとに1週間前から用意して、今隣の部屋に来ていますと言う。なんとも用意のいいことである。
机の上には私の名前が書いたケースに補聴器が入っていた。
何十万もする補聴器をタダで貸し付ける。紛失や破損の恐れは十分あるのに先行投資である。うがった言い方をすればそれも販売価格に含まれているということであろう。
劇的に聞こえるようになった、ということはない。業者も補聴器に対するユーザーの不信感というものは心得ている。
「高額な割にはさほど効果はない。ハウリングなどがうるさい。余計な音まで拾ってしまう。結局使わないことになる」
こんな質問を予想してか、業者は押し付けにならないようにうまく説明してくる。極めつけは認知症である。「耳が聞こえないと脳に刺激が行かないため認知症になりやすい」
最近テレビなどでも言われていることであるが、補聴器業者には追い風である。
スリッパが床をこする音、パソコンのキーボードのカチャカチャという音が聞こえる。以前はこんなことはなかった。
認知症予防にいいと言われると気持ちも動くが、なにせ何十万という代物である。近々入れ歯も作り変えなければならない。年寄りには考え事がなくなるというが、次から次への難題が降りかかってくる。考え事がないなどと悠長なことは言っていられない。(了)
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