貯えがあっても落とし穴

つぶやき

 暑さに「危険」という言葉がつくようになった。
 危険な関係、危険な人物、危険なウィルス。とにかく危険はよくない。
 今日も暑くなりそうだ。孫のサッカーの試合が心配である。一流高校でも根性論がまかり通っているのだろうか。

 暑い夏は台風が心配になる。「海水がかき回されていない海面を通るので強い台風になります」と説明するお天気キャスタ―の言葉が怖い。
 そうであるなら小さな台風がちょこちょこ来て海水をかき回してもらうと助かる。

 高齢者の老後の生活費に関する話は、足りるとか足りないとか、破産するとかしないとかということで、読者の不安を煽るのが目的のようだが、「老後のために貯蓄しすぎた人が陥る3つの落とし穴とは? 」という記事があった。
 老後のために十分な貯金がないと大変なことになるが、必要以上に貯蓄するのも問題だ、ということが要旨らしい。

 貯えがないと老後は悲惨なものになると脅してきたものが、こんどは貯蓄しすぎた人は3つの落とし穴に陥ると言い出した。
 貯えのある人が落とし穴に落ちることはない。無責任な煽り記事だろうと思ったが流し読みしてみた。

3つの落とし穴とはこんなことである。
 1. 貯えることに熱心では、若い時しか経験できない機会を逃す。
 2. 子どもが老成してから相続しても無駄になる。子どもに財産を渡すなら、子供たちがお金を必要としているときにあげた方かいい。
 3. 使い切れない貯えのために必要以上に働くことになる
 
 これは落とし穴に落ちたということではない。貯えることの単なる結果のことである。
 潤沢な貯えを持った人のことなど考えたくもない。

 使い切れない貯えのために必要以上に働くことになる、という事が少し気になるが、5億や10億の金を稼げるというならその通りかもしれないが、使い切れない貯えというものが、そもそも庶民にはあり得ないことである。

 今の日本は、「若いうちから老後に備えて貯蓄することが大切です」ということになっている。
 人口減少をはじめとして、何もかもが減少に向かっている社会である

 私の知り合いは孤独死を覚悟している。なんだかんだとってもなるようにしかならないからである
 日本はこれからどうなっていくのか。なんとなく予想できるが、それを口に出さない、というのが現在の良識である。
 いつまでも口に出さないでいられる社会であればいい。()

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