詳しいことは知らないが、全国高校サッカー選手権大会というのがあって、決勝戦は国立競技場で正月に行われるらしい。
 
 この大会は1918年が第1回大会というから驚きである。大正の昔から日本の若者はサッカーをやっていたことになる。
 
 その予選大会で、孫がゲームキャプテンを務めるチームが3連勝している。
 私大の付属校であるがスポーツ推薦はない。そのチームがサッカーを専門とするような高校に昨日も勝った。
 負ければ高校におけるサッカー生活が終わりとなる試合である。「今日で終わりかも」と孫も親も思っていたようだ。
この大会には、「ふり向くな君は美しい」という敗者を讃える大会歌があるらしい。
 首都圏で学力トップクラスといわれる高校に、100人を超えるサッカー部員がいる。もちろんレギュラーは11人。一度も試合に出ることのなかった3年生がいるかもしれない。学生スポーツのつらいところである。
 孫は幼いころから運動能力の高い子であったが体格は小柄であった。
 小学1年生から地元のサッカークラブに入っていたが、どの対戦チームのコーチも、「あのちっこいのに気をつけろ」と叫んでいたのがつい昨日のようである。
 高校生になって、最高のチームの中で最高のポジションを得てサッカーをやっている。素晴らしいことだと思うし、すごいことである。
 
 話が変わるが、野球の早慶戦では7回に各校応援団が校歌や応援歌を歌う。
 早稲田は校歌「都の西北」を歌い、慶応は応援歌「若き血」を歌う。
 早稲田には応援歌「紺碧の空」があるが校歌を歌い、慶応には塾歌があるが応援歌を歌う。
 「都の西北」の作詞は相馬御風、作曲は東儀鉄笛。
 「若き血」は作詞作曲堀内敬三である。
 慶応は塾歌を歌うべきである、という批判が昔からあるらしい。
 塾歌は神聖なものであるから応援歌として歌うことはできない、というのが批判に対する慶応の反論ということになっている。
 「都の西北」には武骨があり、「若き血」には洗練がある。
 それがそのまま各校の校風になったとは思わないが、昭和初期の時代に、あのメロディを作った堀内敬三さんのセンスの良さに驚かされる。
若 き 血
  
  
  
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