肌で感じることは大事

つぶやき

 「神谷宗幣が怪しいと言われる理由4選! エピソードが衝撃的でやばい⁉」
 という記事があったので読んでみたが、ちっとも怪しくもやばくもない。日本の将来を真剣に考えている素晴らしい政治家だと書いてあった。
 
 最近このような見出しが多いが、結局人をバカにした宣伝である。

 参院選以来、参政党の露出度が上がったようだ。
 豊田真由子氏を党政調会長補佐に起用すると発表したが、豊田氏と言えば、「このハゲー…」のパワハラで政界を去った人。あまり人相のいい人ではない。

 参政党は憲法を改正するのではなく、「創憲」と言っているらしい。憲法構想案には、人権規定はほとんど明記されず、個人よりも公益を重視した内容のようだ。

 参政党の綱領には、「先人の叡智を活かし、天皇中心に一つにまとまる平和な国をつくる」とする項目がある。

 一つにまとまると平和な国ではなく、戦争をする国になってしまうのだが、その辺をどのように考えているのだろうか。

 「天皇を中心」にということだが、昭和天皇以来、平成天皇も現天皇も、戦後の平和と民主主義を重視し、憲法の理念を尊重する姿勢を持っていたように思う。

 平成天皇は皇室典範の解釈上認められていない生前退位を主張し、それを実行した。天皇にはなんの政治的権限もなく、ただ時の政治権力に利用されてきたことに対する抵抗だったのではないだろうか。

 しかしどうして保守を標榜する政治団体は、人権を制限し公益を優先する考え方を取るのだろうか。人権を尊重しない国は、何を国家の大事とするのか判らなくなってしまう。

 基本的人権は国民に浸透している。難しい理屈は別としても、人間は自由であることを知っている。

 人間の自由を否定する政党が、いっとき政治的立場を持ったとしても、それが続くとは思えない。

 国民が優秀であるということではなく、基本的人権を謳う平和憲法のもと、何が危険であるのか肌で感じるのだと思う。

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