結愛ちゃんを忘れない

つぶやき

 ほんの1、2週間前まで股引をはかなければ寒くてしょうがなかった。このところの暑さ。まだ5月の中旬である。

 パナソニックが1万人の人員削減。パナソニックと言えばあの「明るいナショナル」のCMソングの会社。
 人員削減して会社の安定経営をはかるということだが、削減された社員の安定生活はどうなるのだろうか。ニッサンも同じである。

 元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は、辞任した江藤元農水大臣に関連し、「悪い発言ですよ、でも何かあればすぐやめろ、っていうのは」と昨今の過熱する処罰感情を批判。

 《橋下徹君へ「なぜ君は敗北したか教えよう」》という大前研一氏の文章を偶然目にした。
 何年か前、大阪都構想の住民投票に敗れ橋下氏が政界を去った際に、雑誌に寄稿したものらしい。

 リーダーには好きも嫌いも、味方も敵も全部巻き込んで包んでしまうような人間力が必要である。リーダーシップは知能指数ではなく心の知能指数。
 
 人間を敵味方、好ましい人間好ましくない人間、として分けることは、無駄に敵を作ってしまうことになる。

 相手を言い負かさなければ気が済まない。一般社会では白黒をつけなくてもいいことがいくらでもある。

 目の前の戦いに全部勝つ必要はない。不必要な戦いを避ける気持ちが必要である。政治を離れたら、もっと人間力を磨いてほしい。

 こんな話と一緒にしたくなかったが、今日の私の気持ちは結愛ちゃんのことを思っていた。
 私の財布には船戸結愛ちゃんの写真が入れてある。写真と言ってもネットから印刷したもの。天使のようなかわいい顔をしている。息子がその写真を見てとても嫌がったことがあった。

 「もうおねがいゆるして」というノートを残して、義父の虐待によって死んでいった結愛ちゃんが可哀そうでならない。あの文章を5歳の子どもに書かせた虐待。どれほどのことが結愛を襲ったのか。

 母親はもうじき刑期を終えるのではないだろうか。虐待死させた男は母親より長い刑であったが、終身刑や懲役30年といった長期刑ではなかった。夫婦とも、死をもって結愛ちゃんに詫びるべきであった。

 「母親が子供を守らないで誰が守る」
 わずか5歳の我が子を、男に捨てられることを恐れて守ることをしなかった。
 刑期終えれば罪を償ったことになるが、母親としての罪は消えることはない。

 結愛ちゃんが死をもって虐待から逃れて、天国で友達と楽しく過ごしているならば、忘れた方があの子のためにいいのか、忘れてはいけないのか。今日財布の入れ替えをして、結愛ちゃんの顔を見続けた。この写真はこれからも持っていることにした。

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