私は経済のことが全く分からない。
消費者物価を前年比2%アップとすることを日銀は長く目標としているが、物価は上がらないほうがいいに決っているのに何故上がった方がいいのか、と疑問に思うようなレベルである。
先日の日本記者クラブにおける自民党総裁選立候補者の討論会で、「経済」をフリップに記載した人は2人であった。
高市早苗氏は「経済成長」、林芳正氏は「実感できる経済再生」
お二人は、我が国の経済がよくないと言っていることになる。
余計なことだが、しかし皆さん、揃いもそろって下手な字である。ボードにマジックで書くとこうなってしまうのだろうか。人のことは言えないが。
経済理論は正直チンプンカンプンであるが、「日本はこれからも儲けていけるのであろうか」、ということが私にとっての「経済」である。
卑近な言い方であるが、こんなことでしか考えの発端がつかめない。
儲けることはそんなに難しいことではないが、儲けることを続けることは結構難しい。時代も変わるし、競争相手も増える。
日本は儲けてきた国であるが、これからも儲けていけるのか、ということが現代の経済問題ということなのだろうか。
日本は今でも儲かっている国なのか、ジリ貧の国なのか、本当はジリ貧なのだが、みんな頑張っているということなのか、政府がごまかしているのか。この辺のところが良く判らない。
要は明快さがないということである。
トヨタ自動車などの空前の収益アップ。かつて日本経済を代表した電機メーカーなどの衰退。大企業の内部留保。雇用の空洞化。政府による賃上げ主導と中小企業。
孫たちの将来を考えると、これからも儲けていける国でないと困る。
ちょっとした経済危機があればすぐに、就職氷河期として若者たちを見捨てる国であるからである。
高齢者にとって経済のことはすべて終わったこと。
命が尽きるか金が尽きるか、ということが高齢者の経済である。
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