粛々と反省すべきである

つぶやき

 時の政権が世論を無視できず、政策を変更することは歓迎すべきことである。
 プーチンや習近平、金正恩の国ではあり得ない。

 石破首相が一転、衆議院選挙における公認問題を変更した。裏金問題に関係する議員全員を原則公認から一部非公認、重複立候補を認めない、としたらしい。

 非公認となる議員には下村博文、西村康稔、高木毅、萩生田光一、平沢勝栄氏らの名が挙がっている。

 石破総理にしては、そうしなければ国民は納得せず、選挙に勝つことができない、という判断。
 議員にしてみれば、自民党が勝つことよりも自分が当選することの方が大事。非公認となっては政治生命に関わる。
 内紛につながる決定である。

 新聞はいつもの通り「街の人は何を思うのか」と、何人もの人の意見を掲載するが、誰もが同じような意見。

 NHKも「街の声」を放送するが、「と言っていました」ということが公平な報道をしたことになるのだろうか。

 萩生田光一という議員については、理解しにくい行動がある。萩生田氏と旧統一教会との関係について、ウィキペディアには詳細な記述があるが、創作とは思えない内容である。しかし旧統一教会と政治家との関係が問題にされてから、萩生田議員は一切関係を否定している。

 関係がないならそれでいいが、旧統一教会の教えに感銘して教会活動をしていたとすれば、旧統一教会を裏切ったことになる。
 熱心な信者が信じる対象を裏切ることは、心に激しい葛藤を生むものである。萩生田氏は関係がないのか、裏切ったのか。

 非公認の知らせを受けて、関係者には衝撃が走ったということだが、「駅の街頭演説などやるべきことを粛々とやっていくだけだ」と記者に話したという。

 萩生田議員は裏金問題においても、衆議院政治倫理委員会で弁明をしていない。
 「粛々」とは腹がよじれるほど笑いが止まらない。「粛々」とは、「粛々と反省する」と使う言葉である。

 しかし石破総理の判断なのか、自民党執行部の意向なのか、こんなに早く解散総選挙を決断する必要があったのだろうか。

 今必要なのは、旧統一教会や裏金問題ではなく、石破総理の好印象ではないだろうか。国民は旧統一教会や裏金問題を既に忘れている。

 選挙は後回しにして、長年冷や飯を食わされてきた石破首相の苦労物語を、「おしん」のようなドラマに仕立てて、テレビで流した方がよかったのではないだろうか。

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