どうも世間は値上げの風潮である。近所の24時間貸しの駐車場代が400円とか500円と言っていたのが800円、1000円となっている。
需要が高ければ一方的に値上げしても利用者はなんの文句も言えない。
ラーメン屋は1000円の壁に苦しんでいると言われるが、値上げすれば客は来なくなる。
駐車場経営よりラーメン屋の方が大変だと思うが、楽している方が値上げできて、苦労している方は値上げできない。理不尽である。
米が高騰したままらしい。昨年の米不足騒動以前の銘柄米は関東で店頭価格5キロ1900円ほどだったのが、今や4000円を超えている。
在庫を確保したい業者間の取引価格はさらに跳ね上がり、5キロ5000円に迫る銘柄米も出始めているという。
政府はこれまで新米が流通すれば品不足は解消されるとしていたはず。見通しが甘かったということなのか。
農林水産省は米価格の高騰解消に向け、政府の備蓄米を放出できるように準備を進めると発表した。
「あまりに遅きに失した決断で、消費者の目をくらます対策に過ぎない」と批判が出るのも当然である。
新米が流通しているのであるから元の価格に戻るのが通常である。それが戻らないということは、通常ではないことが行われていることになる。
米が投機対象として一部でマネーゲーム化しているという指摘がある。多分そういうことであろう。
米はこの国の主食。価格は安く安定していることが大切であるが、米農家の保護ということもある。米という字は左右対称であるが、バランスの難しい食料である。
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