家内の絵の会の友人が80歳で膵がんの手術を受けるとき、「私ならやらない」と知人から言われたらしい。
家内の学生時代の友人が78歳で乳がんの手術を受けるとき、息子さんと娘さんは「私ならやらない」と言ったらしい。
義母が70代の頃、子宮がんの検診を受けると聞いた時、家内は歩くこともままならない母がそんな歳になってまで検診を受けることはないと思ったらしい。
家内の兄は79歳で、義姉は75歳で亡くなったが、家内が自分の娘に、「みんなこんなに若くして死んでしまった」と言ったとき、娘は「何を言ってるの、みんな十分年寄りじゃないの」と言ったらしい。
私たち夫婦も78歳。何度かこのブログに書いていることだが、歳をとったという実感はない。もちろん若いというつもりもない。
20歳以上歳の離れたいとこが78歳で亡くなった時、その年齢なら仕方がないと思ったものである。
私の母は99歳。義父母は二人とも90歳を過ぎて亡くなった。その歳ならお祝いということになる。
しかし当事者はそんなことはない。これは当然と言えば当然のことであるが、40代50代の人に、70を過ぎた人間の気持ちは分からない。
家内が入院手術ということになった。手術となれば人生の一大事。しかし手術ができるということが人生最大の幸運である、ということがある。
そういう手術であればすべていい結果になるに決まっている。

  
  
  
  

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