「物を作る会社にはモラルがあるが、物を売る会社にはモラルがない」、と考えていた。いい物を作らなければ売れない。だから必然、物を作ることはモラルに通じるものがあると考えていたのである。
しかしそうでもないようだ。要はいい物のように見えればいいだけのことで、利益や効率を後回しにしてまでモラルを優先させては企業が成り立たない。最近のダイハツ問題やビッグモーターに至ってはモラルなど最初からない。私の考えが甘かったようだ。
大分前から気になることがある。住宅のことであるが、建築工期が短すぎると思うのである。建築資材の開発で以前のような手間のかかる工程がなくなったということかもしれないが、手抜き工事もしやすくなったということも言えるのではないだろうか。
住宅建築ほど不明朗なものはない。建築に詳しい人が発注するわけでもなく、建築中のチェックも普通はできないことになっている。すべて建築会社のモラルに期待するだけである。考えてみれば最も危ないケースである。
岸田首相は、岸田派解散も考えなければならない、と述べていた。裏金疑惑に関して岸田派も立件されるらしい。首相の発言はこれを受けてのことだと思うが、今日の新聞には「首相は自身の足元に火が付き、苦肉の派閥解散案を唐突に打ち出した」と報じた。
岸田首相の会見の時と違う。岸田首相は実に落ち着いて何事もなかったように「政治の信頼回復に資するものなら岸田派解散も考えなければならない」と言っただけである。「足元に火が付き、苦肉に、唐突に打ち出した」というようなことは言わなかったし、そんな様子も全くなかった。岸田首相はもっと慌てふためいて、おたおたしながら話すべきだったのか、新聞が勘ぐりすぎているのか。
フリーアナウンサーの膳場貴子さんが能登半島地震の現地中継をした際のヘルメットのかぶり方で批判されている。
「被災地に取材の膳場アナがヘルメットをアホ被り。家屋や土砂崩れより前髪セットが心配」
女性アナウンサーがテレビ映りのことしか関心がないのは当たり前のことである。元NHKの膳場さんとはいえ同じこと。なにより前髪の乱れが気になるのである。女性にとってこれほどの一大事はないではないか。
テレビを見るたびに思うことだが、女優さんというのはコマーシャルのために存在しているのだろうか。映画やテレビドラマで人気が出れば次はコマーシャル出演である。演技力を身に着けるというのはコマーシャルで見せる笑顔のためではないのか。実に自然に演技している。誰もあんな笑顔を見せられればいい品物だと思うだろうし、健康になるだろうと思うし、美味しいものだと思うだろう。何度も言っていることだが、これは不当表示である。
読売テレビの社長という人が「報道番組内で松本と性被害を訴えている女性との対決があれば放送したい」といった趣旨のコメントをしたとかしないとかの話がある。
テレビとしてはそういうことになれば是非放送したいであろう。なにより話題性であり、視聴率である。正義だのモラルだのを言っていたのではこの世の中渡っていけない。
これから鴻巣の運転免許センターに行かなければならない。昨年8月の一時停止違反に対する認知機能検査である。あれだけ信号機のない歩行者優先横断歩道があれば注意しきれない。見通しのいいところでは違反はしない。見通しの悪いところで捕まることになる。そのところにパトカーは待っている。正義のつもりでいるからタチが悪い。(了)
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