目が笑っていない

つぶやき

 きのう車でテレビを見ていて、そういえば最近伊東四朗さんを見かけないなと思った。

 スマホで検索してみると、伊東四朗さんの名前は伊藤四郎さんではなく伊東四朗さんであることが分かったから伊東四朗さんと書いているが、名前というものは知っているようで知っていないものである。
 安倍さんには安部、阿部、阿倍、安陪とある。

 ネットに、「伊東四朗死亡」という見出しがあった。
 最近は慣れたからこのような見出しに騙されないが、ひところ「誰それ死亡」というネットの記事には少々驚いた。きのうは「中居正広 ついに逮捕」という見出しがあった。

 このような画面にタッチすると、「みなさんこんにちは…」と深刻そうな口調で話が始まるが、まったく中身のない、はぐらかしの内容である。

 ネットのニュースというものはこんないい加減なものばかりでいいのだろうか。なんでもいいから人の目をひくようなことを言っていれば何か利益があるのだろうか。

 伊東四朗さんは元気なようである。この6月で88歳になられる。まあ歳と言えば歳であるからテレビなどの出演も少なくしているのかもしれない。

 伊東四朗さんと言えばてんぷくトリオだが、そのとき以来伊東さんのキャラクターはあまり変わっていない。
 お笑いタレントということだが、見ただけで楽しくなるような顔をしているわけではない。どちらかと言えば強面である。

 あまりネットの記事を引用したくないのだが、商業高校卒業後何社も就職面接を受けるが、目付きが悪い、人相が悪いことを理由に採用されず、伝手を頼って紹介された製薬会社も採用されなかったという話がある。10代の頃から目付も人相も悪かったらしい。しかしこの話も芸人さんがよくやる作り話かもしれない。

 そういう人がお笑い芸人を目指したというのだから、自分の芸風というものをいろいろ考えたのではないだろうか。

 再放送で「おかしな刑事」というドラマを見たことがあるが、少しもおかしくない。伊東さんはただただ真面目な刑事を演じているだけである。どうしてこれが「おかしな刑事」なのだろうか。

 三浦友和さんという役者さんに「はみ出し弁護士」というテレビドラマがある。題名を知っているだけで見たことはないが、この人に「はみ出し」ができるだろうかと、番組紹介などで見かけるたびに気になる。

 このところ笑福亭鶴瓶というタレントさんが話題になっているように見える。タレントのスキャンダルのとばっちりを受けたようで、あまりいい言われ方をしていない。「笑福亭鶴瓶は性格が悪い」「笑っても目が笑っていない」

 実は全く根拠のないことだが、私は以前から鶴瓶さんに疑いを持っていた。あのにこやかな笑い顔は全くのつくり顔で、かなり怖い人ではないか。
 そういうことでは華道家の人にもいる。実に人の良さそうなにこやかな顔をするが、たまたまテレビに映ってしまった弟子を叱る顔は陰険でタチが悪そうだった。

 「目も笑っている笑い」などというものはない。「目が笑っていない」というのは、人の性格の悪さを言うための表現のひとつである。

 人は普段は怖そうな顔をしていても、時折優しい笑みを浮かべれば、「本当はいい人なんだ」と思われるが、普段にこやかに笑っている人が真顔になれば、「本当は怖い人なんだ」と思われるものである。

 伊東さんは前者、鶴瓶さんは後者ということになる。

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