発言を差し控える

つぶやき

 判りやすい話は簡単にるが、判りにくい話はどう考えても判らない。判らないようにしているからであろうか。もちろん自民党の派閥のパーティ券問題である。大きな問題になりそうな気配である。
 政治ーティというものは議員個人が主催するものと思っていたが、派閥が仕切るものであるらしい。議員一人当たりのノルマがあり、ノルマ達成者にはキックバックがあるということであるが、どこかの義理と人情の世界の上納金のようである。

 しかし派閥自体が資金集めをする必要あるとは思わなかったが、考えてみればそういうことになるかもしれない。
 ボスは金がなければボスではない。寄らば大樹で議員さんたち心配な選挙はボスに頼ることになる。猿は木から落ちても猿であるが、議員は落ちたらただの人どころか、タレントになってしまう。選挙への不安が派閥を形成する要因なのであろう。
 政党には政党助成金があり、政党への寄付もあるはずである。そういうことで運営されているものと思っていたが、派閥の運営資金も必要ということは政治とは際限なくを必要とするものらしい。
 記者は政治家たちが訊かれたら困ることを質問するのが仕事であるが、官房長官にしたって、派閥事務総長にしたって答えるはずがない。「発言を差し控える」という回答を得ることが質問の意味になっている。言うまでもなく「発言を差し控える」は「答えたらまずいことになる」と同義である。

 桜田議員が二派から退会したそうだが、テレビでしゃべった話がいい。
この人は以前オリンピックか何かで問題を起こした人ではなかったか。
 「パー券さばくの大変なんですよ、財政的に厳しくて……」
 「ノルマがね300“枚”です。あと月万円の会費と。私にとってはね、
  貧乏人にとっては大変なことなんです」
 身につまされるような話であった。手形の決済日に追われる中小企業の社長さんのように顔に汗をかいていた。しかしこんなことをしゃべっちゃっていいのだろうか。
 自民党はしばらくパーティの自粛を各派閥に求めたというが、そうであれば、やはりパーティは悪いことであったのだ。

 ハトを轢いて逮捕されたタクシー運転手がいる。殺人罪でも犯したかのような報道があった。どうも何かおかしい。
 多分なんとか保護法とかいう法律違反ということであろうが、通報する人も捕まえる警察も何と言えばいいのだろうか。間違ったこととは思わないが、にかいまいちストンとしないものがある。

 昔電車の割り込みを注意したら殴られたことがある。そばにいた駅がすぐに警察を呼んだ。目の下を少し切り、メガネは壊れてしまった。
殴った男と一緒にパト
ーに乗り、警察で事情を聞かれた。男は簡裁で罰金5万円の処分を受けた。ハトを轢いて殺した場合20万円くらいの罰金ではないかと書いてあった
 ハトを保護法益の対象とするならばハトにも過失を認めるべきである。公道をわが物顔に歩き回り、車の通行を妨げている。もちろん轢いた運転手は責められるべきであるが、被害者が人間であったら被害者にも責めがあることになる。ハトにも公道を占領しないように法律を周知徹底すべきである。

 みんなそれらしいことをやっているが、そうすべきことはやっていないように見える。あまりエラそうなことは言えないが、あの原発事故のときのヘリコプターによる給水。まるでバケツリレーである。技術立国日本として、あれしか方法がなかったというのが悲しい。固唾を飲んで見守ったものであるが、外国の人たちは笑いが止まらなかったそうである。
日本は有事の時、本当に大丈夫なのだろうか。()

コメント

タイトルとURLをコピーしました