民主党が2つと早世したピアニスト

つぶやき

 連休の中日に参院選の投票日。投票は7時から受付けているということで、8時前に済ませた。

 どういう結果になるのだろうか。メディアの予想通りになるのだろうか。
 しかし昨日テレビで見た公明党斉藤代表の最後の訴えは情けない。ほとんど物乞い泣き落としである。
 選挙演説よりも、しっかりお経をあげていれば必ず勝つはずである。

 投票所で比例選挙区の名簿におかしなことを見つけた。投票は政党名でも個人名でも略称でもいいということになっているが、「民主党」というのが2つある。

 もし私が「民主党」として投票したら、立憲と国民のどっちに投票したことになるのかと係員に尋ねたら答えが出ず、奥から別の人が出てきて、「按分になります」と言う。

 そんなバカな。国政選挙において按分とはどういうことなのか。略称にするなら立憲と国民でいいのではないか。
 以前もこのことが問題だと指摘されていたはず。なぜ同じことが繰り返されるのか。
 家から一歩外に出ると不愉快なことばかりですね、と家内が言う・

 このところ羽田健太郎というピアニストのことを思い出している。
 大変な売れっ子だったと思うのだが、ある時期から忽然と姿を消してしまった。
 そのような人たちに関心がある。ひょっとしてがんだったのではないか、と思うからである。

 羽田健太郎さんはがんだった。2007年6月に、肝細胞がんのため58歳で亡くなっていた。
 
 桐朋学園大学ピアノ科で、井口基成、有賀和子というクラシック音楽の権化とも言うべき人に師事している。

 成績優秀で卒業するも、彼はポップスの道を選ぶ。これほどの逸材がポップスの世界に入ることは異例中の異例。
 羽田さんにすれば、子供の頃父親が亡くなり、母親に早く楽をさせたかったということらしい。

 卒業したらジュリアードに行かせることを考えていた有賀教授は、「私の弟子だったということは決してプロフィールには書かないで」と事実上の破門を言い渡した、とウィキペディアにある。ありえる話だと思う。

 スタジオ・ミュージシャンとしては、音大のピアノ科を卒業したクラシック出身で、高度なテクニックを持つ人材が貴重だった事から非常に重宝され、当時のサラリーマンの月給を2日で稼げるほど売れっ子だったという

 沢田研二の『勝手にしやがれ』、山口百恵『秋桜』、小坂明子『あなた』、久保田早紀『異邦人』、西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』、中島みゆき『時代』、谷村新司『群青』等のレコードに録音されているピアノ演奏は、そのほとんどが羽田によるものらしい。

 多忙すぎたのか酒の量がはんぱではなかったらしい。50歳ころから肝障害を繰り返し何度も救急搬送されている。

 亡くなられて18年。58歳といえば働き盛り。久米宏のニュース番組でピアノを弾いた姿を見たことが記憶にある。どこは広い景色の中だったような気がする。

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