自民党総裁選立候補者の、日本記者クラブにおける討論会を見たが、私の知識不足もあって、最後まで見るにはかなりの忍耐力を必要とした。
討論内容よりも、高市氏の作ったような笑い顔がどうも癇に障るし、上川氏の自己主張の強さに驚き、そう言えば石破氏はもともと悪人面だったと思い出したり、加藤さんはこんなに愛想のいい人だったかと意外であったり、そんなことしか印象に残らなかった。
小泉氏には、総理にふさわしくないとの批判がいろいろとあがっているらしいが、そうとも思えない。颯爽として誰よりも見栄えがいい。
9人のうち全員が憲法改正に賛成であり、ほぼ全員が原発再稼働賛成。5人は日本会議国会議員懇談会の会員であり、4人が旧統一教会と関係を持っていたとされている。
自民党議員が、憲法改正に反対意志を持つことはないと思うが、世論は憲法改正に関してどうなのだろうか。
今年5月の憲法記念日にNHKが行った調査では、「改正する必要があると思う」は36%、「改正の必要はない」が19%、「どちらともいえない」が41%、という結果である。この結果は去年とほとんど変わっていないという。
憲法改正は憲法制定時からの自民党の悲願であるが、どうしていつまでも実現しないのだろうか。「自主憲法の制定」と言えば誰でも納得すると思うのだが。
憲法論議をする気はないが、「どちらともいえない」が41%とはどういうことなのか。何も考えていないということである。世論調査の回答欄に、「どちらともいえない」という選択肢はないと思うのだが、なにかNHKに意図があってこの選択肢を入れたのか。
憲法改正が進まないのはこの、「どちらともいえない41%」に原因があることになる。「どちらともいえない」と考える人が41%いるということは、まだ日本は平和である。
記者クラブの討論会に戻るが、候補者がフリップボードを掲げて説明する姿は、どうもバラエティ番組の芸人のように見えてしまう。高市氏は前述したように不快だし、茂木氏のあの強面が、お笑い芸人のようになっていた。
フリップボードを掲げて説明すればみんな芸人になってしまうのか、国会にいるから政治家に見えるのか。
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