先日熊本県水俣市で、伊藤信太郎環境相と水俣病の患者らで作る8団体との懇談会が開催された。
1団体3分という発言時間の制限が設けられたが、それを超過した発言をしているときマイクの音量がなくなってしまった。
環境省の職員がマイクの音量を切ったことは、その場の状況からすぐに判ったことらしい。
団体側から「これでは患者の声を聞いたことにはならない」との声があがった」
環境省側は「当方に不手際がありました」とアナウンスした。
団体側は、「不手際があったということは音量を切ったということを認めるのですね」、と尋ねたが環境省側は、「当方に不手際がありました」と繰り返すだけであった。
懇談会は慰霊式典後、環境相が当事者の声を聞く機会として設けられたものであった。
私はテレビのニュースで放送された部分だけであるがずっと見ていた。
問題だと思ったのはマイクの音量を切ることだけではなく、伊藤環境大臣の顔つきである。
最初に、「皆様のご意見をお聞きします」と言ったときは本当に真面目そうな人に見えた。
しかし、団体側の抗議をさえぎって退室するときの顔は、権力を持つ者特有の傲慢さがあった。画面を見れば誰でも受ける印象である。
政治家というものは、やはり権力欲のかたまりというものなのであろう。
各省のトップの位置に座り、職員たちにかしずかれることを無上の喜びとしているようだ。田中真紀子さんという人も、いま野にいて格好いいことを言っているが、ひどいものであった。
伊藤大臣のあの時の顔はおごりの顔である。この顔がこの人の本質であろう。挨拶の時の顔はつくり顔である。
是非失脚されて、謝罪会見の時の顔と比べてみたい。(了)
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