恋々は政治に使う言葉ではない

つぶやき

 鳩山由紀夫元首相は北京入りしたようだ。習近平国家主席の出迎えを受けたとの報道がある。

 この人は、日本は中国の属国になるべきだと考えているのではないか。軍事パレードをどう見るのだろうか。

 自民党の騒ぎが納まらない。
 「地位に恋々とするものでは全くない。しかるべき時にきちんとした決断をする」と石破総裁は述べる。

 「地位にとどまって何をやりたいのか」という批判が続いている。
 2万円の給付は是非実現してほしい。

 田久保伊東市長はどうするのか。議会を解散して、支援者の中から何人か市議に当選すれば再度の不信任決議は免れるが、刑事告発のこともある。

 伊東市もとんだとばっちりを受けたことになる。伊豆で伊東と言えば格格の温泉地。
 
 世話になっていた叔母が首に動物の襟巻をして、ホテルの前で友人と裕福な金持ちのように写っている写真を子供の頃見たことがあるが、「伊藤温泉」ではなく「伊東温泉」であることにすごいことだと思ったものである。

 何年か前、伊豆の温泉地2カ所で正月を過ごしたことがあるが、ひどいものであった。

 宿泊代は正月ということであり特別料金。
 ロビーそのものを一定の時間まで閉鎖している。ホテルの人が誰もいないのである。フロントの係の人達が時間払いのアルバイトのようなのだ。

 食事は会席料理のように見えるが、歳とった近所のおばあさんらしき人が大きなお盆にすべて盛って持って来る。温かいものは冷めてしまう。

 とにかく、これが伊豆の名だたる温泉地のホテルがすることかと呆れかえったものである。伊東温泉もひどいらしい。

 ネットに片山津温泉のリポートがあった。10代の頃、働いていた印刷会社の慰安旅行で行ったことがある。ここも今ではゴーストタウン。

 柴山潟湖畔にある旅館に泊まったが、その景色にブラームスのクラリネット五重奏を思い出していた。

 しかし片山津温泉は当時、山代、山中と並ぶ加賀温泉郷の一大歓楽地。
 そこでブラームスとは健全な社員旅行であったのだ。

 印刷会社の社員旅行は毎年1月末頃。ある私大の入試問題の印刷を一手に受けているので、それが終わるまで社員は缶詰めになる。

 全部の印刷が終われば、社員の慰労のために社長さんは慰安旅行を用意した。しかし寒い季節。松島に行った時は雪の降る中、鼻水を流しながら島めぐりの船に乗った。

 この時の温泉地は飯坂温泉。ここも今は目も当てられないほどの廃墟である。団体客がなければ旅館経営は難しい。

 多分飯坂温泉が私にとって初めての温泉旅行だと思う。
 宴会では社長が「ひえつき節」を歌った。先輩が「皆の衆」を歌った。
 私は何かを歌ったと思うが覚えていない。

 宴会が終わって芸者さんたちがしきりに「どこかの店で飲みなおしましょう」と誘ったが、誰も応じる人はいなかった。印刷職人、そんなに遊ぶ金など持っているわけがない。

 私は部屋に戻って「いつでも夢」を聞いた記憶がある。部屋にジュークボックスが置いたあったということだろうか。

 まだ15歳。少々大人の世界を垣間見た温泉旅行であった。

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