京都清水寺のえらいお坊さんが書いた今年の漢字は「金」であった。
今年の漢字は能登地震の「震」ではないかと思ったが、「金」を今年の漢字にするほどなにかあったかと考えてみたら、自民党の裏金問題や闇バイト強盗のことしか浮かばない。お坊さんでも俗界のことが気になるほどの1年であった、ということになる。
岸田さんは、「やーめた」と言って引退し、石破さんが念願の総理になったが、過半数割れしてしまった。自民党を負けさせるなら徹底的に負けさせて、野党の政府を成立させればいいと思うが、国民も中途半端である。
岸田首相は就任に際し少子化問題を、「日本の社会機能を維持できるかどうかの瀬戸際と呼ぶべき状況」と強い危機感を示し、「待ったなしの先送りの許されない課題」で、「次元の異なる少子化対策で出生率を反転させなければならない」と表明した。
何か具体的になされたことがあったのだろうか。この岸田首相の決意はどこかに引き継がれているのだろうか。
どうも政治も政治家も、日本の将来というものを真剣に考えていないようだ。政治家は選挙の事しか考えていないと昔から言われているが、本当にそうであるらしい。
こんなに頻繁に大臣が変わっては何もできないし、そもそも大臣とは何かをするものではなく、担当官庁の看板であった。
能登地震の復興が進んでいないという話は何度も聞くことである。「復興しても意味がない」というようなことが、政府関係者からも言われていた。
能登だけの問題ではない。日本そのものが、「復興しても意味がない国」になりつつある。
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