我が家ではテレビをつけっぱなしにすることはまずない。ニュースとか特に見たいという番組しか見ない。
しかしときどき消すのを忘れて、後続番組の韓国ドラマなどがかかっていたりすると、家内から顎で「テレビがついている」と怒られる。
あまりテレビを見なくても、しつこいCMはゴキブリのように侵入してくる。
このところの、ピタットなんとかという不動産会社のCMが嫌いである。
出演者は鈴木亮平というタレントだが、私はこのタレントさんがヒロミというタレントと同じくらいどうしようもなくイヤである。
爽やかなキャラクターということなのかもしれないが、そんなことはない。
彼はこの不動産会社の店長として出演しているが、それはおかしい。彼はタレント鈴木亮平であって店長ではない。以前、小泉元首相の息子が不動産会社の店長として出ていたが、このようなCMはやるべきではない。
出演するタレントさんがイヤということではないが、「あんしんなんとか」という葬儀屋のCMもしつこい。
そんなにテレビをつけていないのに、そういう印象を持つくらいだから、しょっちゅうCMを流しているのだろう。
しょっちゅうということであれば、ハズキルーペというCMはどうなったのだろうか。出演者も含め、日本CM界の恥とも言うべきひどいCMであった。
ハズキルーペは所詮そういうことであったとして、葬儀会社のCMが少々気になる。
なかなか美人で感じのいいタレントさんが、手招きするように家族葬のCMソングを歌っている。思わず、死んでしまうのもいいかな、という気になる。
葬儀会社が堂々と宣伝する時代になった。「死んだら我が社へ」
しかし葬儀会社のCMの対象者は誰なのだろかと思う。近々死んでいく人とその家族と考えるのが自然だが、死んだ人が「あのCMがよかったからあの葬儀会社にしよう」ということはないから、残された家族ということになる。
去年墓探しをしたとき、墓石販売会社の営業マンは私を相手に説明をしなかった。生き残るのは家内と踏んだようだ。「あんしんなんとか」という葬儀会社も、棺桶に入る人間に説明しているわけではない。
人が死ぬことと「あんしん」。
「安心して死ねる」「いつ死なれても安心」。2つの意味がある。
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