大衆迎合主義

つぶやき

 最近「ポピュリズム」という言葉をよく目にするが判っていない。

 自民党の西田昌司参院議員が、参院選で大敗したのに続投に固執している石破首相について、「ポピュリズムよりも恐ろしいのは独善主義だ」と批判している。

 どういう意味で言った言葉なのか理解できないが、とにかく、ポピュリズムは恐ろしいものであるらしい。

 西田議員と言えば、沖縄のひめゆりの塔に関する発言に限らず、旧統一教会問題、裏金問題と話題の多い人。このところ石破首相退陣を迫る発言が多い。

 「ポピュリズム」は「大衆迎合主義」と訳すらしい。対義語が「エリート主義」ということは想像もしなかった。要は政治を大衆の声を聞いて行うか、少数の優秀な人々にまかせるか、ということになるようだ。

 もともとポピュリズムはエリート主義の反対の良い意味だったが、それが悪い意味で使われるようになったらしい。

 悪い意味にした代表者はアドルフ・ヒットラー。現在ではトランプ大統領。
 グローバル化や移民政策への不満、既存の政治やメディアへの不信感がアメリカ国民に存在していること煽って大統領に当選した。

 先の参院選で参政党は「日本人ファースト」を掲げ、国民民主党は「手取りを増やす」と訴えて議席を伸ばした。両党やNHK党などに対してメディアは「ポピュリズム」と捉えているようだ。

 しかし政治はいつも「ポピュリズム」ではないか。小池都知事も田久保伊東市長も石原慎太郎も小泉純一郎もみんな利益誘導である。

 そもそも「ポピュリズム」という言葉に「迎合」という言葉を入れるくらいなのだから、「迎合して権力を手に入れて悪いことをする」という理解で、私のようなレベルの人間にはいいようだ。

 「ポピュリズム(populism)」の語源はラテン語の「ポプルス(populus)」で、「人々」を意味するそうである。

 悪い響きではない。しかし私には忍び寄るファシズムのように聞こえるのである。

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