京都府亀岡市立病院は7日、市内の70代男性患者へのCT検査で腎臓がん疑いの所見があったのに主治医が精密検査を勧めず、病状が進行する医療事故があったと発表した。
精密検査は行われず、患者は約4年後に最重度の腎臓がんと診断されて他の病院で治療中。病院は患者に謝罪した。主治医は当時コロナの対応で忙しく、覚えていないという。
まあ人間がやること、そういうこともあるだろうが、私のことにおいてはしっかりやってほしいと願わざるにはいられない。
胃カメラや大腸カメラの検査を済ませたばかりだが、見落とし見逃しがかなりあるらしい。
15年ほど前に初めて大腸カメラの検査をしたとき6個ぐらいポリープをとったが、翌日大量の下血をした。
すぐに病院に行ったが、ポリープを取った後にする血止めのクリップが外れていたらしい。やり直しの際、まだポリープがあったと医師はまた2つほどポリープを取った。この医者大丈夫かと思ったものである。
まあこれも人間のやることそういうこともあるだろう。しかし見落としたポリープが次回の検査のときはがんになっていることもある。
大腸にはひだがあってポリープが見つかりにくいということがある。直視するから完全に近いという話もあるが、カメラの精度、下剤の効きようによっては腸壁の異変を見つけにくいということもある。
ネットの医療記事には見落としの相談が多い。2023年8月6日ヤフー知恵袋に掲載された質問である。
「53歳の男です。私は今週、『大腸進行癌』を宣告されたのですが、わずか11ヶ月前の大腸内視鏡では問題はありませんでした。
これは見落としなのか、 特殊ながんで成長が早いのかどちらでしょうか。
私は、大腸がんだけは、毎年の内視鏡で、ポリープがある度に切除すれば予防できる病気だと信じていただけに、ショックで、眠れない夜が続いております。
この人のようなことになれば78才の私でもショックである。同情してしまう。見落としかも知れないし、早い進行がんかも知れない。回答者も答えようがない。
病気になってはじめて健康のありがたみを知るとよく言われることだが、病気になって健康のありがたみを知ったところで「後の祭り」である。
健康な時に、健康のありがたみをしっかり噛みしめておいた方がいいに決まっているが、健康な時に健康のありがたみを噛みしめことが結構難しい。
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