夕刊フジが休刊というニュース。週刊朝日もそうだったが、休刊ではなく廃刊ということであろう。大衆紙までが、「お前もか」という事になった。
何度か買ったことがある、という程度で、愛読していたわけではない。
私は無駄使いをする方だが、週刊誌とかタブロイド新聞を買って読もうという気がない。いつもの性分で、そういうものはいい加減なものだと決めつけている。
スマホ全盛の時代。電車の中で新聞や雑誌を読んでいる人をほとんど見かけない。活字文化も間もなく終了ということである。
年賀状も85円。そろそろメールによる年賀状が当たり前のことになるのではないか。
しかし世の中、閉鎖、閉店、廃業、廃刊、そんなことが多い。
そうかと思えば、新たに大型商業施設なるものが各地に出現している。我が町にもつい先日、駅前に華々しく大型店舗が開業した。
連日大混雑らしい。地元住民にしてみれば久しぶりの大きな町の話題。楽しみにしていたということであろう。
まだ私は行っていないが、家内はさっそく行ってきたらしい。
帰ってきて、「大変な混雑だったが、フォーを食べてきた」という。ファッションの話かと思ったら、いきなりベトナム料理であった。
パンフレットを見ると、例えば紳士服で言えば、昔ブランドといった店が1件も入っていない。女性のファッションも、高級ジュエリーも、そういう店が入っていないようだ。
フードコート、スーパーマーケット、薄皮たい焼き、うどんチェーン店、衣料品、電器、靴屋の量販店、食品の専門店etc。
他に映画館(もっとしゃれた言い方だと思う)が常設され、富士山が見えるという広場というのもあるらしい。
日本のトップ企業が何社も集まって企画した商業施設である。日本の現状を企業がどうとらえているか。出店した企業名で大体のことが判る。
何年か前に駅に隣接して商業施設が開業し、ほぼ同時に駅前のデパートが無くなってテナントビルに変わり、電器や衣料の量販店が出店した。
今度また同じようなテナント構成の大型施設の開業である。そんなに消費が旺盛な町とも思えない。
なにか夢がありそうでみみっちい。行ってもいないで勝手なことは言えないが、昔のデパートには夢があった。
「いつか買えるようになりたい」。今の大型商業施設は、いつでも買えるものばかりである。
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