どこでも高齢者が多い町になっているから、このところ連続しての強盗事件は、誰もが我が身に置き換えてしまうだろう。
特に一人暮らしの女性の不安はいかばかりかと思う。
強盗のターゲットが、貴金属店などから一般市民の住宅にシフトを変えてきた、という指摘もある。盗品を売りさばくより、現金を狙った方が手っ取り早いということである。
所沢の事件では、犯人が裏の出口のガラス戸を壊す音から住民が110番をして、犯人がまだ現場にいるときに警官が駆けつけたから犯人を捕まえることができたが、そうでなければ犯人は全員逃げたかも知れない、
逃げた1人はまだ捕まらないが、午前2時の犯行である。緊急配備をしけば逃げ切れるものとは思えないが、どこの事件でも実行犯の全員が捕まったということはないらしい。
犯人たちの映像を見ると、特別悪い顔をしているということもない。
個人情報を黒幕に握られていて、強盗をしなければ殺すと脅かされているという話もあるようだ。どんな弱みを握られているというのか。
人の家に押し入るということは、犯人たちにも恐怖心はあるだろうから、その反動で何をするか分かったものではない。
こんなに悪いことをする人間が、どうしてこんなに増えたのだろうかと思う。増えたのではなく、元々ワルは存在していたということなのか。
去年かおととし、ルフィと名乗る強盗団がフィリピンで捕まったが、それで強盗事件が無くなったということにはならなかった。
特殊詐欺事件のようにイタチごっこで、いつまでも強盗事件が続くことになるのだろうか。
高齢者は、自宅に現金を置いている人が多いらしい。国分寺の事件では数百万円を犯人に渡したという被害者の話がある。
強盗犯人は、現金を置いていないとなればキャッシュカードと暗証番号を迫るだろう。キャッシュカードで現金を狙うとすれば、被害者の生命により危険が生じることが考えられる。ATMを使えるまでに犯行がばれてはまずいからである。
市民には防ぎようもない事件である。警察の対応も事後的にならざるを得ない。金のことはともかくとして、身体への加害は恐怖心と共に回復できるものではない。
昔のような夜回りが町内会として必要になるのではないか。
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