変化なしは高齢者の健康バロメーター

つぶやき

 我が家の猫の額の庭もバラが満開となった。
 「お宅はバラがとても似合いますね」と、家内が通りすがりの人に声をかけられたという。春満開は誰の心も詩人にする。

 今日家内がすりガラス結節の半年ぶりのCT検査を受け、大きくも濃くもなっていないということで、一応安心の診断を得ることができた。次回は1年後でいいでしょう、と言う医者の話であった。

 「くもりガラスを手で拭いて、あなた明日が見えますか」という歌があったが、すりガラス結節は手で拭いても、明日が見えるわけではない

 すりガラス結節は、発見してから1年後の検査で変化がなければ大概が両性の病変。肺がんの可能性は大分遠のいたようだ。

 家内からのメールに安堵して、今日は何かうまいものでもご馳走しようと思ったが、家内が私の好きなパンを買って帰って来たので、パンとミルクティの昼食になった。

 歳をとったら健康診断など受けないほうがいい、という話は何度も耳にするが、そういうわけにもいかない。
 
 医者に怖い思いをさせられ、そのまま逝ってしまうこともあるし、助かることもあるし、誤診の場合もある。病気になれば運しかない。

 しかし運命であれば、不要な医療で死期を早めた、苦しみを与えてしまったと後悔するのも結果論。誰でも最良を選んだはずである。

 きのう書類入れを探していて、「夫宏一は昨年5月2日に永眠いたしました」という平成25年付の寒中見舞いを目にした。

 もちろん年賀状の返信の寒中見舞いである。宏一さんは私が不動産屋を始めたころ大変世話になった人である。大腸がんを発症し、何度か電話で励ましたことがあるが、「それがあまりよくないんですよ」という答えを語らしてしまった。励ましは負担になったようだ。

 余命を告げられた衝撃はまだ経験していない。
 何人かの友人にそれらしき経緯がある。61歳すい臓がん、63歳大腸がん、67歳胆管がん。みんな発症から半年も経たずに亡くなっている。
 連れ添った奥さんの気持ちを想う。回復するからこその看病。
 
 季節の移ろいを我が家の庭で見ることができる。家内が元気でいてこそのことである。
 

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