土俵にはカネが埋まっている

つぶやき

 大相撲は昨日5日目で、幕内全勝は御嶽海と一山本の平幕力士二人のみ。
 大関琴桜はすでに2敗だが、「白星先行」と、悪くは書かれていない。

 完璧な相撲を取っていた大の里が、「どうした大の里」と言いたくなるような取り口で4日目早くも1敗。
 テレビで見ていたが、大の里いわく「足が出ていかなかった」。そういう負け方もあるのか。

 豊昇龍は昨日から休場。3連敗では格好がつかない。
 金星を量産しているから相撲協会が休場させた、という話もあるのかないのか。 
 
 金星という言葉をよく聞くが、少し調べることにした。
 金星とは平幕が横綱に勝つことで、金星一つとると各場所の給料が4万円増え、6番所で年間の給料が24万円増える。

 引退まで十両以上の地位を維持すれば、金星の報酬は継続的に支給される

 歴代最も多い金星は安芸乃島の16個。年額にして384万が給料と別に支払われる。

 まさに「土俵にはカネが埋まっている」
 この言葉を言ったのは初代若乃花であったらしい。
 
 相撲が神事だけでは力士たちもやってられない。外国人力士などはこの言葉で、裸になってふんどしをつけて相撲をやることに決心がついたのではないか。

 しかし若乃花の言葉は力士を激励するためのもので、カネへの執着を力士に勧めたものではない、というのが相撲協会の見解である。カネと言っては世事にまみれる。相撲は神事でなければならない。
 
 実際には縁起を担ぐ意味で、勝栗や昆布・洗米・スルメ・塩・榧(カヤ)の実の六品が、土俵中央に埋められているという。

 わが郷土の誇り北勝富士が引退したが、きのうテレビで現役時代の映像が放送されていた。まだ33歳。一般社会であればようやく一人前という年齢だ。土俵を離れてみればなかなかいい青年である。

 貴景勝は昨年28歳で引退している。引退したお相撲さんはみんな穏やかな顔になる。

 しかしこれからの人生。親方として後進の指導にあたるということだが、闘魂を込めて生きてきた人が、そういう仕事に満足できるものなのだろうか。
 それとも相撲は短い期間で、「人生やり切った」という感慨を得られものなのだろうか。

 まあとにかく、男のケツを見ることの不思議さと、勝負の早いことが私の性分と合うらしく、毎日テレビをつけている。

 ただし嫌いな解説者のときは音量ゼロにするが、それを忘れても変わりがなくなった。老人性難聴もときには役に立つ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました