何年か前に群馬県の「道の駅」で買ったうどんが気にいって、以来取り寄せしているが、先日開封した一束にカビが生えていた。
他のパックに入っているものにはそんなことはなく、半生のうどんであるから真空バックの処理の際、なにか手違いがあったのかもしれない。
販売した「道の駅」に連絡すると、丁重な謝罪と共に、このような事故の場合に販売者がなすべき対応のすべてを、完璧と思われるほどに行った。
この「道の駅」は日本一人気のある「道の駅」だそうである。人気があって、繁盛しているからこその対応。
何年か前に、我が町唯一の大手デパートが閉店したが、その際のデパートの対応はひどいものであった。
つまらぬプロローグであるが、「政治とカネ」という衆院選が始まった。
自民党の公認を得られず、無所属で出馬した萩生田光一元党政調会長は、JR八王子駅近くで第一声を上げ、有権者に「深く反省」して「謝罪」したという。
しかしあの人が反省して、謝罪するはずはない。
この人は政治資金収支報告書への不記載額が2728万円あり、党の役職停止1年の処分を受けている。
「反省」とは、裏金事件について、「派閥のルールを踏襲した、とはいえ、どこかで足を止めて考えねばならなかったと反省している」というものであった。
「謝罪」とは、「仲間には弁護士も税理士も公認会計士もいる。もう少し専門的な見地から派閥の運営について話し合いをすべきだったと深く反省している。不快な思いをさせ、申し訳ありませんでした」というものであった。
そのうえで「事務所で意図して裏金をつくるとか、私的流用を図るとか、ましてや脱税とか。このような事実は一切ございません」と強調した。
結局、「派閥のルールを踏襲した」だけであり、「弁護士や税理士や公認会計士を雇っていたのになんのアドバイスもしてくれず」、「申し訳ありませんでした」と言っても、「不快な思いをさせた」ということに対してであり、「自分が悪かったから不快な思いをさせた」とは言っていない。
当選すればみそぎを済ませた、ということになるらしいが、そういうことでいいのだろうか、ということが「政治とカネ」の問題だと思う。
今日はなんとなく気分の滅入る日であった。あと30分で明日。
豊かな水をたたえて流れる川、頬をなでる風、青く広い空、草むら、おいしいもつ煮とポップコーン。人生には大事なものだと思う一日であった。
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