団塊の世代に馴染みのある田中角栄を起点として、現在までの歴代の総理大臣を数えてみると、64代から101代ということになり、差し引けば38人ということになるが、総理大臣の代というのは国会での選任ごとに付されるから、同じ人が解散総選挙後にまた選任されれば、一人で何代もの総理大臣ということになる。
安倍さんのように同一人が退任後また総理大臣に選任された場合などもあるから、総理大臣になった人の個人としての数は、田中角栄以後現在の岸田さんまで29人となる。
そのうち通算して2年以上総理大臣であった人は8人しかいない。
最短は宇野宗佑氏かと思っていたら、羽田孜氏であった。69日と64日である。
竹下登氏と細川護熙氏が1年にも満たず、意外と少ない。
麻生太郎氏は、福田康夫氏が、「あなたとは違うんです」と言って辞任した後、2008年9月に、92代総理大臣として就任している。
翌年9月に、1年に7日足りず衆院選の敗北により辞任した。
就任記者会見を覚えているが、当時はねじれ国会。麻生さんは記者を前に自信満々の表情であったから、なにか起死回生となる特別な政策でも披露するのかと思っていたら、総理大臣になったことの嬉しさを噛みしめているだけであった。
衆院選に敗北し民主党に政権を明け渡す総理大臣となった。
安倍政権で自民党は政権党に返り咲き、財務大臣を務めた麻生さんの発言は眉を顰めるような内容が多かった。
一人清廉を語っていた麻生派に裏金問題。どう説明するのだろうか。
悪いことを言うと口が曲がると教えられてきた。麻生さんは最初から口が曲がりっぱなしである。
裏金問題はまっすぐな口元で説明しなければならない。
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