原発事故の責任

つぶやき

≪「このままだとデフォルト」も 原発再稼働頼み、東電経営に危機感≫
 毎日新聞の記事である。

 福島第1原発事故による賠償や廃炉に必要な巨額の費用。
 柏崎刈羽原発の再稼働を急ぐが、度重なる不祥事による不信感から地元の同意が得られない。

 「このままだとデフォルト(債務不履行)だ」。東電の経営計画の改定が8月以降に延期されることが明らかになった3月上旬、東電幹部は焦りをにじませた。デフォルトは、銀行などから借りた借金を期日通りに返済できない状況で、事実上の経営破綻を意味する。

 詳しいことはよく分からないが、福島第1原発事故というものは、住民にとっても東電にとっても大変な事故なのだなと思う。

 節電要請のない現在、電力の供給というものは当たり前のことだと思っている。
 2年ほど前の資料では、火力発電が72.8%。原子力が5.5%。
 大震災前の2011年2月時点では、原子力31.3%、火力63.1%。地震が無ければ2030年までには原子力約50%まで増加する計画であった。
 
 原発の安全性。電力需要の増大。原発の運転に必須のテロ対策。発生が予想されている更なる大地震。火山噴火と原発。
考えれば恐ろしいことばかりである。

 政治はどう考えているのだろうか。いつ起きるのか起きないのか、そんなことを政治課題とすることに意味はない、ということなのか。

 プルサーマル計画は永遠に未完であるという話がある。毎年研究予算を確保することがプルサーマル計画という話がある。

 拉致問題対策本部というものが内閣に設置されているが、その目的は北朝鮮による拉致被害者を救出することではなく、被害者の家族の不満に対応することだという話もある。

 この社会は、みんなそんなようなことで成り立っているような気がする。
 起きてほしくないことは忘れていたい。考えてもどうしようもできないことは考えない。

 だが東電は本当に大変だなと思う。誰も責任を取らない社会で、責任を取らされている。貧乏くじを引いたということのようである。

 

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