高市早苗氏が自民党総裁に。それでいいのかなと思う。肯定ではない
「党員票は保守回帰を求めた」と毎日新聞は報じる。
議員票は小泉氏がトップであったが、党員票では高市さんがトップ。そういうことを指してのことなのか。
高市さんといえば憲法改正、靖国参拝、国防強化・伝統重視、政府批判のテレビは電波停止、夫婦別姓反対、安倍元首相の遺志を継ぐ。保守極右と言われている。
靖国へは閣僚のときも含めて何度も参拝している。当選して靖国参拝に関して明言を避けたが、ハッキリ言うべきではなかったか。
「国のために命を捧げられた方に感謝の気持ちを表してどこが悪い。外国からとやかく言われることではない」
公明党の斉藤代表は4日連立離脱をほのめかす。右傾化が気になるらしい。しかし連立を離脱することはないと思う。公明党とはそういう党である。
保守の人は伝統、伝統とよく言うが、日本の伝統は明治以後だけではない。古代から江戸時代までの日本の伝統はある。
しかし保守の人が口にする伝統は明治以降のことばかり。富国強兵、国家神道、教育勅語、国民皆兵、中央集権体制。そして軍事国家。
これらは欧米列強に対抗するために導入された近代国家の制度。これを保守は「伝統」と呼ぶが、実際には西洋モデルの模倣ではないか。
要は伝統に名を借りた国家主義への回帰の主張。国民は「個人」ではなく「国家のための存在」として位置づける。これが保守の主張。
「個人を国家のために存在するもの」として結局保守は国家をどこへ向かわせたいのか。
共同体というものは何かを曖昧なものにしないと成立しない。さらに言えば曖昧なものが真実であるかのように強制しないと成立しない。
伝統の連呼。教育勅語の復活。夫婦別姓反対。思考を停止しないと成り立たないことばかり、
戦争で国に殉じた兵士に感謝する気持ちは十二分にあるが、「死ねば神になる」と思って死んだとすると気の毒な気がする。



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