円は紙くず同然になるという話がある。日銀の総裁に生え抜きの本命とされていた人がならなかったのはそういうことだと、まことしやかに書いてある。
そうなると困った。老後のことが心配である。紙くずになったところで大した量ではないが、しかしわずかな貯えだから紙くずになっては困る。
国の借金を国民一人当たりに換算すると1000万円を超える、という話は嘘であるという話がある。国の借金は国の借金で、国民の借金ではないという。
難しいことは全く分からないが、最終的に国民に借金のつけが回ってこなければ安心である。
しかし安心していいのか、安心なんかしていられないのか、その辺のことが良く分からない。
いろんな考え方や意見があるのはいいことだ、というのは、小学校か中学校のホームルームでのことで、国民の生活に関わることははっきりとしてもらいたい。
雑誌などで経済評論家という人が言いたいことを言っといて、「いずれにしても金融資産はドルなどに分散して保有していた方が安心です」などと言うのを聞くと、何を言っているのか、コンニャローという気になる。
しかし過去のなんとかショックとか、大げさに言えば経済危機などと言うものは、我々庶民にどう関わったのだろうか。
オイルショックはトイレットペーパーだった。バブル崩壊は北海道拓銀、山一証券の破綻という大きい事件があったが庶民には関係なかったように思う。
リーマンショック。これも庶民には関係ない気がする。庶民の実感は、バブル崩壊後の給料が上がらないということだけのようである。
血圧や血糖値は何が正しいのであろうか。血圧は130超えたら危険だとテレビなどは宣伝している。
しかし血圧と言うものは年齢にもよる、という話もある。年寄りが若い人の血圧と同じになるはずがない。150くらいでちょうどいいという説もある。
医者と薬屋は結託しているという話がある。みんな商売なのだからそういうこともあって当然と思う。
薬でお腹がいっぱいになるほど飲んでいる人もいる。かかりつけのお医者さんが指示する薬なのだから、飲まない、というわけにはいかない。頼れるものはお医者さんしかいない。
何年か前、健康診断で「立派な糖尿病です」と診断を受けた。
紹介状をもらって国立病院を受診したら医師に怒られた。「ここはあんたのような低い数値の人が来るところではない」ということであった。
病状の軽い患者が来るから忙しく混んでしまう、町医者に行ってくれ、ということなのである。
町医者に行ったが、問題はありません、という結果であった。お医者さんも立場によって見解が異なる。
結局分かるには、学者になれるほど経済を勉強する。医者になれるほどの医学を身につける。薬剤師になれるだけの知識を身に着ける。そうしなければ分からないことになっている。
そんなことは無理である。したがっていつまでも分からないことになる。(了)
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