検察や警察の捜査は信頼できるものと考えていた。
冤罪事件てあったとしても、警察が間違ったのではなく、逮捕された犯人なる者が、やはり犯人なのではないかと考えたこともある。
もちろん「疑わしきは罰せず」が原則であるが、捜査側の証拠収集には限界がある。
冤罪となった事件を担当した捜査員が、「俺は今でもお前が犯人だと確信している」と、釈放された元犯人に言ったという話を新聞で読んだことがあるが、そういうこともあるかもしれない。
毎日新聞は大川原化工機事件について、1年間特集記事を組むという。
この事件は、警視庁公安部、東京地検によるでっち上げ事件であった。
裁判の傍聴記録だと思うがこんな記事があった。
国家賠償請求訴訟において公安部外事1課の男性警部補は、原告側の弁護士から、「事件はでっち上げだと思うか」と問われると、「まあ、捏造ですね」と証言した。
なぜこんなことをやったのかと問い返すと、「捜査員の個人的な欲でそうなった」と答えた。
裁判長が、「欲を抱く理由は何か」と質問すると、「定年も視野に入ると、自分がどこまで上がれるかを考えるようになる」と答えた。
「業績につながるということか」と尋ねられると「はい」と答えた。
別の公安部の警察官も「捜査幹部がマイナス証拠をすべて取り上げない姿勢があった。きちんと反証していれば、こんなことは起きなかった」と証言した
こんなことを考えている人たちによって人が逮捕され、長期間拘留される。
この事件ではがんを患っていた人がなかなか保釈されず、その後亡くなった。
検察や警察を信頼してはいけないことがはっきりと分かった。
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