「裏金捜査 幕引きではない。大きな標的狙いでは」と題して、若狭勝さんの見立てなる記事が新聞にあった。
自民党派閥の政治資金パーティー券をめぐる裏金事件の捜査は区切りを迎えたかに見える。だが、「私の経験を踏まえると、これで終わるはずがない」、と若狭さんは予測する、という書き出しで記事は始まっている。
若狭さんといえばよくテレビに出演する、東京地検特捜部の副部長を務め、衆議院議員の経験もある弁護士さんである。
しかし若狭さんの発言というのはどうも軽い。はっきり言うとあまり信用できない。
パーティー券をめぐる裏金事件については、「あれほど応援検事も呼んでいるのだから大物幹部の逮捕もありえる」、と言ってきた人である。
大物幹部の逮捕もなくこの一件も落着と思われるときに、「裏金捜査幕引きではない。大きな標的狙いでは」という発言をする。
「本当なのか、え? 若狭さん」と本人が目の前にいれば言いたい。今度の発言も、言いっぱなしの、根拠もない出鱈目なのではないか。
若狭さんはタレントではない。立派な社会経験も政治経験も持つオピニオンリーダーである。根拠があっての発言ならいいが、いつもの思い付きでは困る。
以前若狭さんは現在都知事の小池さんと新党立ち上げか何かで組んだことがある。大変な勢いであった記憶がある。しかし小池さんの、「排除します」の一言で新党の勢いはいっぺんに消滅してしまった。
若狭さんに特段の政治理念があったようには見えない。若狭さんも落選し、小池さんの人気も落ちた。大変失礼だが、やはり軽い人だなと思う。
特捜部出身の弁護士さんはあまりしゃべらないほうがいい。 (了)
元特捜部は出ないほうがいい

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