元気に歳をとるのは難しい

つぶやき

 家内の絵画教室の友達で97才になられる女性が脳腫瘍と診断され、教室を退会することになった。
 去年の暮れまで、自宅から30分近くはかかると思われるバス停まで画材道具を背負って歩かれ、バスで15分ほどの教室に元気に通われていた。

 夏の暑い日など、私の車で迎えに行ったり送って行ったりしたが、それがこの人にとってはとても負担のようであった。誰の世話にもならず一人て生きていく、という人である。
 病気はいつも突然。私が生まれた時、この人は20才であったことになる。

 病院嫌いと自称する養老孟司氏が、抗がん剤治療をしたらしい。
 2020年に心筋梗塞を患ったということだが、昨年の5月に「小細胞肺がん」と診断された。

 養老先生はことし87歳。ベストセラーとなった「バカの壁」をだいぶ前に読んだことがあるが、あまりよく分からなかった。

 医者嫌いでも病院嫌いであっても病気になる。
 病気治療に関する原則をお持ちらしい。「自分の治療に関して、私は原則を決めていまして、原則に従います。まず、最初に医者を選ぶ。そして、選んだあとは文句を言わない。これが原則です」

 東大医学部の出身である。東大の医師を選べは別に文句もあるはずがない。我々は医者を選べない。

 秋山和慶氏が現役を引退すると発表した。84才。自宅で転倒し、頸髄を損傷したらしい
 昨年は井上道義さんも引退している。

 秋山さんは東京交響楽団を指揮して23才でデビュ―している。指揮者というより銀行マンと言った感じの人であった。

 最近の指揮者たちが全く分からなくなった。小澤征爾さんは亡くなり、みんな高齢者ばかりとなる。

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