余命を考える

つぶやき

 2022年1月の段階で、団塊の世代を含む70歳~74歳の人口は964万人。74歳というのは団塊の世代の初年の昭和22年と思われるので、70歳は昭和26年生まれとなる。(団塊の世代を考えるときは昭和の年号が分かりやすい)

 昭和22年から昭和26年までの延べ出生者数は1252万人。(このうち団塊の世代は806万人)
 1252万人から964万人を引いた288万人、23%の人が、後期高齢期を前にして亡くなっていたことになる。.

 75歳を待たずに亡くなる人が増えている、というある医者の話がある。そんなこともないと思うが、このところ国民的な歌手や著名人が後期高齢を前に亡くなっているから、そういうことからの思い付きによる発言ではないかとも考えられる。

 漫画家鳥山明さんが68歳。八代亜紀さん73歳。坂本龍一さん71歳。谷村新司さん74歳。大橋純子さん73歳。
 確かにもっと長生きしてほしかった。

 「平均寿命とは死亡年齢の平均ではなく、0歳の人の平均余命をいい、平均余命とは、『ある年齢の人が、あと何年生きられるか』を表した数値で、0歳の人の平均余命が80歳であれば平均寿命は80歳であると判断できます」

 なるほどと思うし、分かりにくくもあるが、平均寿命を死亡年齢の平均と思い込んでいたとしても大した違いはない。要は大体日本人は何歳まで生きられるかということである。

 令和4年の日本人の平均寿命は、男性が81.05歳で、女性が87.09歳。日本人はどういう率で死んでいるのだろうか。

 「平均寿命まで生きる人は約半数で、健康寿命を境に多くの人が亡くなります。もっと端的に言うと、男性は約4分の1が75歳までに亡くなり、平均寿命の81・05歳には半数が亡くなります。女性も85歳までに約3分の1が亡くなり、平均寿命の87・09歳までに半数が亡くなります」
 
 平均寿命を超えて半数の人が生き残る。そんなに生き残れるものだろうか。
 
 こんな説明もある。
 「平均寿命以上の90歳まで生きられる人は男性が26.0%、女性が50.1%。男性は4人に1人、女性は2人に1人が90歳まで生きられることがわかります」
 
 90歳くらいまで長生きする人がずいぶんいるものだと思う。90歳までは無理として、平均寿命まであと3年。
 残り余命。「容体が急変」ということががキーワードになる。

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