今日は母の日。午前中の早い時間に、娘から都内某ホテルのクランベリーウィッチ、息子から京都五条の生湯葉が届く。
何がレーズンウィッチで何がクランベリーウィッチというのか知らないが、よく口にするのは小川軒とか六花亭という店のもの。
中華料理屋のような名前の店に、なんでこんなビスケットと間違えるようなお菓子があるのかといつも不思議に思うが、私の好物である。
クランベリーウィッチなどとシャレた名前を私が知っているはずはなく、ブログを書くために家内に何度か聞き返して覚えたものである。
これがものすごくうまい。クリームが生っぽいせいかもしれない。それを家内に言うと、いつもは冷凍してしまうから生っぽさがなくなってしまうのかもしれない、という。
いろんな食品が冷凍によって長期間食べることができるようになったが、おいしさが少し犠牲になっているようだ。
夕方、私は飲み始め、家内は庭仕事。バラの季節、家内は結構忙しい。
ひと通り段取りがついたのか、台所に入って食卓に生湯葉が出る。
正直なところ私は豆腐とか湯葉というのはそんなに好きではない。粋な人は豆腐を好物とするが、豆腐のうまさというものが本当のところいまいち分からない。
豆腐は冬は湯豆腐、初夏になれば冷奴ということになるが、湯豆腐では醤油とかつお節のうまさを、冷奴では生姜、ミョウガなどの薬味のうまさに惹かれて食べているようなものである。
なにより湯豆腐の付け醤油に残った細かな豆腐と、醤油でくたくたになったかつお節をご飯に乗せて食べるのが好きである。上品な味はてんで分からない。
しかしこの生湯葉は違う。空豆に飽きてきて飲み始めは焼酎だけ。つまみは食べない。それもいつもの癖のない焼酎。
なんで仕上げるか。こんがりトースト、焼きおにぎり、蕎麦。いろいろあるが、冷や麦。素麺ではなく冷や麦であることが大事である。
茹でる人からすればどっちでも違いはないが、食べる人からすれば天地の違いがある。それだけ湯葉は天上の食べ物なのである。
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