「この夏は昨年以上のコメ不足に陥る可能性が高い」と言うのは、元農林水産官僚で東大特任教授の鈴木宣弘という人。
4月末に農水省が発表した確報によると、3月末の民間の主食米の在庫は179万トン。
令和のコメ騒動は昨年の8月頃から言われ出したが、この数字は昨年の3月末よりさらに35万トン少ない。
日本のコメの消費量は1ヶ月でざっくり60万トン。
179万トンはおよそ3ヶ月分にあたる。
数字上は3ヵ月、つまり6月までの量しかない。
今年の新米が出回るのは9月頃。問題は端境期の7、8月。
政府は備蓄米21万トンを放出したが、到底足りるとは思えない。
24年産米の収穫量は679万トン。
24年7月~25年6月の1年間の需要は674万トンと推計。
すでにこの時点で需給はギリギリ。この推計が甘い。
昨年(23年7月~24年6月)の需要実績は705万トン。
今年はさらに需要が増える見込み。
コメは足りない
農地の減少、農業従事者の高齢、離農。コメの増産は見込めない。
「ミサイル買ってる場合か」と農水出身の鈴木教授は怒る。
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