残念ながら女子バレーボールは負けてしまった。
試合中継は第1セットしか見ていない。どうも試合経過に一喜一憂するのがイヤで、スポーツ中継はほとんど見ることがない。
スポーツ中継を最初から最後まで見た記憶があるのは、女子サッカーが優勝したときだった。確か深夜の中継であった。布団の中で見ていたが、あの試合はすごかった。
日本の女子バレーボールは、60年くらい前の東京オリンピックで優勝して以来、お家芸として世界のトップかと思っていたが、そうでもないらしい。今回の世界大会の時点で世界ランクは5位である。
トルコという国がバレーボールをやるとは意外であった。そんなに豊かな国とは思えないから、スポーツが盛んなはずがないと思い込んでいる。
あまりこういう思い込みは無教養を露呈するものである。
トルコと言えば美人。昔から東西交易の要。人種や文化の交ざり合いは美人を生むと、真面目な歴史書に書いてあった。
この歴史書に私の好きな記述がある。
「例えば9世紀初頭の地球上を大きく見渡すことができるとしたら、そこに巨大な宝石のようにキラキラと輝いている二つの都市が目についたに違いない。
それは長安とバグダッドであり、いずれも200万人をこえる人口をかかえて絢爛たる文化の華を咲かせていた。ヨーロッパと言えばその華やかさから遠くへだたった辺境にすぎなかった」
娘が昨日大学時代のクラブの同期会に行ったらしい。娘は今年51になる。子育てが終わり、いろいろやりたいこともあるようだし、友達も結構いるようだから出かけることも多いようだ。そういう歳なのだ。
子供の進学先などが話題になるのだろうが、家内から伝え聞いた話では、参加した5人のうち3人の人の父親がすでに亡くなっているという。
父親が亡くなり母親は寝たきりという話もあったようだ。
若い頃友人から、「うちのオヤジももう70だよ」という話を聞くことが多かった。私は父が早く亡くなっているから、この言葉を口にすることはなかった。
私も70どころか80に近い。伜などは「うちのオヤジももう80ですよ。まだ生きてますけどね」なんてことを言っているのではないだろうか。
このところふと気になった知人に連絡をしてみて、その知人の死を知ることが多い。
ネットを見ていて偶然に友人の死を知ることもあった。私の周りはそういう時期に入ったということである。
「でも もう少し この花街に 私を置いて下さい せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで」
これは金田たつえさんの「花街の母」であった。
「でも もう少し この世に 私を置いて下さい せめてあの孫に いい花嫁が 見つかりますまで」
シャレのつもりで「花街の母」をいじっただけだから、あまりいい落ちではない。
しかし、もう少しこの世にいたい、という気持ちはあるのだ。
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