少々驚きのネット記事に出会った。
「立花さんは完全に履き違えている」「もう誹謗中傷はやめよう」…「つばさの党」黒川敦彦被告が、「N党」立花孝志氏に呼びかけ「私はもう凸をしません」
本当かよ、と疑りたくなる記事である。
黒川氏は刑事被告人である。昨年4月に行われた衆院東京15区の補欠選挙で、電話ボックスに立って拡声器で騒ぐ、選挙カーで執拗に追い回すなどして各陣営を恐怖で震わせた。
その後、幹事長の根本良輔被告ら2人とともに計3回の逮捕を経て、公職選挙法違反罪で起訴された。勾留の末、現在保釈の身である。
そんな男がこんな発言をしたらしい。
この記事は、兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を調査する百条委員会の委員だった前県議・竹内英明氏(50)が自殺と見られる状態で亡くなり、誹謗中傷を繰り返した立花党首が大きな批判を浴びていることから、立花氏とかつて行動を共にした黒川氏に対して、記者が黒川氏に関心を持ったことがきっかけであったらしい。
今回の件についてどう受け止めているか、という質問に対して、一番悪いのは立花さんに乗って誹謗中傷した「普通の人たち」だと思う。普通の人たちの心の中にある汚れが集団心理を引き起こし、凶器となったのではないか。SNSが発達した昨今、自分が持っている不満を他人にぶつけてしまう連鎖が起きやすくなっている。
マスメディアもこの件を受け報道姿勢をかえりみて欲しい。そもそもはマスコミが斉藤元彦知事を「おねだりパワハラ知事」と叩き始めたところが今回の騒動の始まりでした。マスコミも大衆に迎合し、取材対象者を過剰に叩き過ぎる傾向がある。いつ誰かを死に追いやったとしてもおかしくないという意識を持つべきです。
私のブログに引用文は避けたいと思っているが、あまりの調子のいい言葉に転載してしまった。
「二番目の悪者」は、自ら考えもせず、確認もせず、嘘の噂話を信じて悪い王様を勝たせてしまった市民の無意識の加担というものの責任を、動物の世界に置き換えて表した絵本の話であった。
悪い王様を勝たせてしまったことで、自分たちの生活が苦しくなってしまったことが最後に描かれている。なんであんな嘘のうわさを信じて、善良な王様に投票しなかっただろうかと。しかし悪いのは勝たせてしまった市民であるというのがこのテーマであった。
黒川氏は勾留生活が大分こたえたらしい。本人はそんなことはないと言っているが、勾留期間中いろいろ考えさせられたということを言っている。
立花氏はどうなのか。一歩間違えれば死んでいる。
黒川も立花も生きていることの意味が分かっていない。
人間、不自由、死の恐怖は、経験しなければ分からないようにできている。
それが分かってはじめて自分の生き方が分かる。
逮捕されたこと、襲われたこと、感謝すべきである。
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