二月歳時記

つぶやき

 「年の瀬や水の流れと人の身は あした待たるるその宝船」
 
 二月の句ではないが、受験生にとってこの時季、年の瀬ということになるのかもしれない。
 「あした待たるるその宝船」。祖父として大高源吾の心境である。

 北日本だけではなく、今年は九州や四国まで大雪に見舞われている。屋根の雪下ろしで何人もの人が亡くなっている。
 地球温暖化は大雪をもたらす。矛盾するようであるが、理屈に合っているらしい。

 北国の人には申し訳ないが、関東地方はまだ雪は降らず、連日晴天が続く。大寒波襲来と天気予報は告げるが、太平洋側は穏やかなもので、乾燥注意報では静電気に注意とある。

 「一月往ぬる 二月逃げる 三月去る」という言葉があるらしい。
 逃げる割には二月は行事が多い。
 
 春の歌には、「早春譜」などいろいろあるが、「春よ来い」というのもある。
 あまり寒いと確かに「春よ来い」と言いたくなるが、童謡にしてはちょっと乱暴な言葉である。

 「春よ来い」は、「春よ、来い」となると、歩き始めたみいちゃんから松任谷由美になる。

 毎年思うことであるが、冬はつらいし、夏もつらいが、季節が変わるということには名残り惜しさがある。

 「なごり雪」は何を歌った歌なのか。
 「今 春が来て 君はきれいになった 去年よりずっときれいになった」
 別れなければよかったということである。
 
 今年の二月はやけに陽射しがまぶしい。冬は晴天が続き、空気が乾燥して水分を含まないから陽射しが強くなるということであるが、白内障ということもある。「日帰り手術」という看板もやけに目につく。

 空気の澄んだ夕暮れは、一段とケヤキの枝が美しい。

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