ピンクのまわしはやめた方がいい

つぶやき

 ウララー ウララー ウラウラで
 ウララー ウララー ウラウラよ
 は山本リンダさんの歌であった。
 「で」と前提があって「よ」と結んでいるのだから、何かウララーには論理があるのであろう。
 冗談ではないかと思うほど衝撃的な歌であったが、リンダさんは美しく抜群のスタイルであった。

 ウララーではなく宇良というお相撲さんがいる。
 ピンクのまわしを締めているのだがやめてもらいたい。いろいろ事情はあるかもしれないが、土俵にピンクはどうしたって似合わない。

 まわしは体に何も武器を持っていないことを示すとともに、相撲の技のために締めるものである。ゆるふんが禁止されているのはそういうことである。
 そういうことからしてピンクのまわしは相手の戦意を損なうものであり、フェアではない。
 ピンクの下着は公衆に見せるものではない。秘かに楽しむものである。

 男同士の取っ組み合いのケンカを、相撲という見世物にするには形と節度が必要である。
 節度のない相撲が如何に見苦しいか、かつての白鳳や現役の阿炎などの取り口を見ればよくわかる。
 それに土俵は女人禁制である。ピンクはどうしたって女性の色である。
 あの相撲協会がピンクのまわしをどうして放っておくのが分からない。

 余談になるが土俵の女人禁制は過去になんども話題になったことがある。
 土俵上で挨拶をしていた舞鶴市の市長が突然倒れてしまった。
 救命手当のために女性の救命士が土俵に上がったところ、場内に「女性は土俵から降りてください」とのアナウンスが繰り返し流れた。

 また大阪場所では当時の女性知事が土俵に上がれず、優勝トロフィーを自らの手で授与することを断念したことがあった。

 舞鶴の場合は市長の人命救助という大切な役割があるにもかかわらず、土俵に上がった女性救命士を降りるようにいわば命じた。
 若い行司がとっさの判断でそんなアナウンスをしてしまったと、理事長が謝罪したが、女人禁制をやめたわけではない。

 土俵の女人禁制の根拠は何かと言えば、相撲の神様は農作物の豊作をつかさどる女性の神様で、女性が土俵に上がってはその神様がやきもちを焼いてしまう。だから女人禁制だという。

 とってつけたようなずるい話でもある。アホではないかと思う。
 「決して女性を不浄なものとしたものではない」、ということを強調したいらしいが、「女性は不浄」という理由以外に何がある。

 相撲の神様が豊作の神様であるということに確たる根拠はないらしい。
 なんでも日本古来からの伝統というが、明治あたりから始めた取り決めを、「古来からの伝統」と言っているだけのことである。
 相撲協会には神話作家がいるらしい。

 今日は夏場所中日(なかび)である、と思ったら夏場所は5月のことだという。今は名古屋場所と言うらしい。誰が見たって今が夏場所ではないか。

 昨日の宇良の負けっぷりにはあのまわしは醜悪である、としか言いようがない。あんな姿を人に見せるものではない。

 相撲を見ながらの一杯が楽しいものであって欲しい、というだけのことなのだが、そのためにも、あのまわしはなんとかならないだろうか。(了)

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