ストレスは万病のもと

つぶやき

 ストレスという言葉を何時頃から使うようになったのか。ストレスという言葉が出回り始めたころ、「なんでもかんでもストレスのせいにして」という言い方がされたこともあった。

 ストレスという言葉が使われるようになったから人はストレスを感じるようになった、ということはないはずだから、ストレスという言葉がない時代、ストレス状態をどう表現していたのだろうか。昔は神経衰弱などという言葉があった。

 ストレスが原因でなる病気と言われるものに、過敏性腸症候群 ・脳卒中 ・心筋梗塞 ・狭心症 ・うつ病 ・適応障害などがあると言われる。
 精神的なことばかりではなく、直接肉体に影響を及ぼすことがある。

 東日本大震災のとき東京電力福島第1原発の所長であった吉田昌郎氏は、大震災の年の11月に食道がんを発症し翌年7月に58歳で亡くなられている。

 誰もが驚く死の速さであった。原発事故処理の証人。原発の危険について語れる唯一の人であり、日本の将来を救った人である。

 どれほどのストレスがこの人を襲ったのか。強いストレスはがんまで発症させてしまう。

 「大川原化工機冤罪事件」で逮捕された元顧問の相嶋静夫さんは、勾留中に進行性の胃がんを発症した。

 令和2年3月11日に逮捕され、翌年2月7日、起訴が取り消されることも知らず、72歳で亡くなられた。
 身に覚えのない犯罪の嫌疑による勾留。どれほどのストレスを受けたのだろうか。

 子供の頃兄とケンカすると「てんしょもしょに上がってしまう」とよく母が言った。
 「てんしょもしょ」どういう字を書くのかも判らない。どうしようもなく頭が混乱してしまう、ということらしい。

 ストレスがたまるということは、どうにできないということであるから、ストレスと言う言葉を知らない母は意味不明の言葉でそれを表わしたのかもしれない。

 「てんしょもしょ」はあの世のことかもしれない。兄弟ケンカは親としてなによりつらかったらしい。

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