安定的な皇位継承の確保について読売新聞は15日付朝刊で、「皇統の安定 現実策を」と題し、「将来的には女系天皇の可能性も排除することなく、現実的な方策を検討すべきではないか」と提言した。
これに対し
「女系天皇」容認の読売提言に与野党から戸惑いの声相次ぐ …」
「読売『女系排除すべきでない』提言に疑問の声も 国民・玉木氏 …」
「読売新聞社の『女系天皇提言』に国会議員が続々抗議表明 …」
「朝日かと思い二度見してしまった」長島首相補佐官。
という記事が新聞等にあふれたようだ。
読売と並ぶ保守系新聞産経も、「女系天皇への言及は朝日新聞と同レベル。一体どうした読売新聞」と指摘する自民党議員の意見を載せる。
確かに読売は朝日ではない。印象として自民党の御用新聞。「どうした読売」という自民党議員のおどろきは当然である。
当の読売は、女系天皇、女性皇族の夫と子への身分付与、読売提言に賛否…政府・与野党から「議論深まる」との評価を得たと自画自賛。
女性天皇、女系天皇について有識者会議で議論されているらしい。大方は「皇統に属する男系男子」。現行の皇室典範の通り。女性天皇、女系天皇は伝統に反するという認識のようである。
歴史の中で、女性天皇は存在している。8人いたというが、知っているのは推古天皇だけ。
女性天皇は存在したが、「いずれも男系の女性天皇で、女系の女性天皇はひとりもいない。」
この意味がわからない。女性天皇と女系天皇は意味が違うらしい。
要は父親の血筋で神武天皇に繋がらなければならないことになっているらしい。
2022年に自民党の古屋圭司議員が「科学雑誌ニュートンが『神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体である』と立証した」と投稿し拡散した。しかし科学雑誌Newtonの発行元は、「そうした記事は出していない」と否定している。古屋議員が“誤りであった”と認めたのかどうかはハッキリしない。
神武天皇は実在したのかはっきりしていないらしいが、2000年も前の人の染色体はどうやって入手したことになっているのだろうか。
ナベツネが逝って読売は変わろうとしているのか。伝統で論議をさえぎるのではなく、合理性をもって論議することは新聞の使命。読売もなるべき新聞社になりつつあるということか。
コメント