トルコの地震により2万人以上の犠牲者が出ている。発生後72時間は過ぎてしまっているから犠牲者の数はまだまだ増えるだろう。中東は暖かいと思っていたがそんなことはないらしい。寒さによる2次災害が心配されている。
他人事とは思えない。瓦礫を見ていると、こんな状態では助けようにも助けられないと思う。耐震工事の基準はあったというが、罰金を払えば基準をクリアーしなくても済むという取り扱いを認めていたという。まだまだそういうレベルの国なのだなと思う。しかし繰り返すが他人事ではない。
ロシアのウクライナ侵略から1年になろうとしている。大規模な攻撃がさらに予定されているという。
中村逸郎というどこかの大学の、ロシア問題専門という教授は、去年の6月にプーチンは辞任すると言った。
木村太郎さんは、自分の考えではないとしながら、ロシア連邦保安局の分析官が匿名で発表したという文書をもとに、同じく去年の6月に経済制裁によってロシアは消滅すると言った。
木村さんはNHKのころから、まともそうなことを言う割にはいい加減な人である。
あるジャーナリストは去年1月の段階で、ロシアのウクライナに対する武力行使はないであろうと書いている。みんな外れている。
プーチンが癌だのパーキンソン病だのと書かれているが、明確な兆候がある訳でもない。アメリカ、ヨーロッパによる経済制裁もはっきりしない。
戦争の長期化にロシアは耐えられないのではないか、という推測があったが、そんなこともない。
プーチンの暗殺だの戦争反対勢力によるクーデターだというが、これも三流記事の受け売りのようで、ロシアは万全に結束しているように見える。何もかも、学者やジャーナリストの言っていることは言いかげんなものばかりである。
しかし推測や見解が間違っていた、ということではないかもしれない。通常なら経済制裁などでロシアは破綻したかもしれないが、初動に失敗してウクライナ侵略の意志をさらに強固なものにしたということではないだろうか。
同じ民族でありながら裏切った、ということを口実に、他国の領土に侵入し、市民を殺害し、住宅やインフラ設備を破壊しているのである。
ロシアは負けるわけにはいかないだろう。無茶なことをやっているのだから無茶を通すほかない。これで負けたらロシアはこの地球上に存在する場所がなくなってしまう。
もはやプーチンの問題ではないのかもしれない。ロシアの政府関係者は、ロシアが勝つか世界が滅びるかの2択しかないと言う。ロシアはそんなに領土問題を恐れるのか。過去に、恐れなければならないような侵略を受けたのであろうか。
核のチキンレースはロシアが買った。プーチンの脅しにバイデンもNATOも手出しができない。核は先に脅した者の勝ちである。
プーチンはここまでやったのであるから必ずキエフを陥落させて、何百万の市民を殺し、その原因と責任はゼレンスキーにあるとして公開処刑するだろう。そんな結末を思う。
北朝鮮の核武装がさらに進んでいるようだ。国民の生活を犠牲にして軍備拡大に金正恩は走る。まさに狂気としか言いようがなく、我々の理解の及ぶところではない。
しかし国民が打ち降る旗は虚構ではあるまい。北朝鮮の人々が民主主義に目覚めることはないだろう。金正恩を見て涙を流す国民である。他国の者がなんと言おうが、北朝鮮の体制は盤石である。
気がかりなのは、金正恩は父親以来核武装を進めてきたが、それはアメリカを核攻撃できるミサイルを持つことが目的であったはずである。
そのことによって自らの権力を維持してきたのであるから、それを使わなければ国民に説明がつかないことになるだろう、ということである。
金正恩に核の抑止力という知恵はないように思われる。ロシアの侵略が成功すれば、自国の利益のための武力行使は正しいことになる。金正恩も行動を起こすだろう。
中国の核能力はアメリカを確実に超える。アメリカの時代は終わるか、あるいは今までのような世界の警察としての力はなくなることになる。
中国は、自由主義社会がその仕組みによって生じた行き詰りを発展の要因としてきた国である。中国を大国にしたのはアメリカであり、日本であり、ヨーロッパである。
恩や礼節を重んじる国とされてきたが、それ以上に利己主義や汚職に満ちた国のようだ。
日本は戦後の経済復興により世界第2位の経済大国になったが、要はそれに浮かれて遊び惚けているうち貯えを使い果たし、今では再起の道を見出すことが難しくなっている。
そんな時に、非生産的な軍事費に莫大な金を投入しなければ自国の安全を確保できない世界情勢を迎えてしまった。
中国の貧しさを蔑んだ日本人が今は中国人の爆買いを待ち望んでいる。情けない国になってしまった。(了)
コメント