今年の桜はずいぶん長いような気がする。葉桜になってもまだ花がしっかり残っているように見える。
昨日久しぶりに秩父のそば屋へ。冬の間は国道299号が凍結する場合があるから行かないことにしている。
家内がブログで知った高菜の饅頭はなかなか美味しかったが、別のブログが絶賛する市販の生そばは外れであった。余計なものが入っているような感じで、おいしそうでおいしくない。私も妻もスルー。その口直しということになる。
飯能を抜けると道はずっとのぼり。山々は薄緑の新緑と常緑樹のコントラストにときどきピンクの山桜。沿道は菜の花の黄色、桜の白、桃か杏の濃いピンクで華やかである。
この季節の山の景色を「山笑う」と言うそうだ。秋は「山粧う」。夏と冬にはそういう言い方はないだろうと思ったが、「山滴る」「山眠る」と言うらしい。
4月半ば、春爛漫ということだが、陽なたにいれば暖かいが日陰に入ると少し寒い。爛漫というほどの豊かな暖かさではない。
この季節を晩春というが、この言葉を聞くたびに不思議な気分になる。どうも晩という字が春の字に合わない。次は初夏という開放的な季節を迎えるときに晩では矛盾しているようである。晩は晩秋だけでいい。
相変わらずそば屋は混んでいる。5組待ちで名前を呼ばれ、私はもり、家内は鴨せいろ。
ひところ味が変わってしまったと思ったが、ここ何回かは以前のような味。
家内が残した鴨汁を飲んだが、やはりそばはもりに限る。
荒川沿いに花園インターに向かう。穏やかな春は終わり、あっという間に新緑は深緑になる。
また集中豪雨だの線状降水帯、台風の進路が気になる季節になる。せっかくの気晴らしのドライブに暗いことばかり考える。
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