どうも、『コリア・レポート』編集長・辺真一(ピョンジンイル)氏という人の話も当てにならない。
韓国出身の人であるから朝鮮半島の事には詳しいと思っているが、過去の問題などにおいても大げさなだけで、事実を把握しているとは思えない。
今回の戒厳令に関して辺氏はこんな発言をしている。
「尹氏は、内乱罪で逮捕リストに載っている与党代表者を戒厳軍が射殺し、同時に在韓米兵を殺害し、それを北朝鮮の仕業にしようとしていた。実際に尹氏側は、朝鮮人民軍の軍服140着以上を購入している。計画が実行されていれば、米軍を巻き込んだ第二次朝鮮戦争に発展していたかもしれない。尹氏は北朝鮮との全面対決で、半島統一を成し遂げようと本気で考えていたようだ」(『FRIDAY』2025年1月24・31日合併号より)
本当の話だろうか。この話は警察が押収した尹氏の側近のメモにあったという事になっているが、なんで辺氏は知っているのだろうか。
中村逸郎筑波大学名誉教授は、ロシアがウクライナに侵攻したとき、「プーチン大統領は6月中に99%辞任」と予測したが、6月になったら、「今は辞めたくても辞められない状況」にある、と言う。本当に筑波大学の名誉教授なのだろうか。
ジャーナリストの木村太郎氏は、「6月にロシアは無くなる」と発言している。しかしこれは木村氏の考えではなく、ロシア連邦保安局の分析官が言ったことだと断っているが、しかし「そういう情報を私は知っている」というような木村氏のイヤらしさがある。何のために引用したのか。
最近ではあの若狭弁護士の解説というのも、何もかも全くあてにならない。本当にこの人は地検特捜部にいた人なのだろうか。どうしていつまでもテレビに出でいい加減な解説をしているのだろうか。
昨年、東京都知事選に立候補した石丸伸二氏の予想外の健闘や、出直し選挙で勝利した兵庫県斎藤知事以来、SNSによる選挙活動が今後の選挙活動の目玉になるような感じである。
人々がSNSの情報によって集まってくる。斎藤知事の選挙戦最後の日における街頭演説は、とても不信任決議を受けて辞任した人の会場とは思えない大勢の人と熱気に溢れていた。
「マスメディアに対する不信」という事が言われ始めている。今まですべての情報はマスメディアによるものであった。新聞に載っていたから、テレビが報じているから正しい、という仕組みが出来上がっていた。
斎藤知事の街頭演説に行ってみたら、斎藤さんは悪い人には見えない。正しいことを言っている。それが証拠に、たくさんの人たちが彼を応援している。
いままで既存のメディアに騙されていたのではないか。
こういう考えを持つ人たちが勢いを持とうとしている。
事実を論理に組み立てると、どこかに無理が生じる。事実は存在しているという事だけであって脈絡はない。新聞は事実に脈絡を与えることであった。
その辺のことがインターネット社会になってバレてしまったのか。
「NHKから国民を守る党」などという政党が存在する時代である。既成の考え方では理解できるようなものではない。
昨年の暮れ、社会を新聞の論理でとらえてきた渡辺恒雄氏が亡くなった。
新聞は衰退し、テレビはコマーシャルとバラエティーだけである。
果たして自由な個人の社会となるのか、単なる既成への反発なのか。
SNSが群衆心理を生む、と私は考えているのだが、それがいい結果になるのかは難しいことである。
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