あの菅さんが岸田総理批判。
政治とカネをめぐる問題に関して、「岸田総理大臣自身が責任を取っておらず、不信感を持つ国民は多い」
「不信感を持つ国民は多い」として、自分の言葉の責任を国民に転嫁するのはやめてほしい。相変わらず貧相な人相の人である。
「次の衆議院選挙は岸田総理大臣のもとでは戦えない」と考える議員は多く、菅さんの発言は当然だとする意見もある。
「あの総理では選挙は戦えない」
何度聞いてきた言葉であろうか。自分たちの選挙のことではなく、日本をどうするか、ということではないか。
田母神俊雄氏が都知事選に立候補している。保守層が投票する先がない、ということが立候補の理由だそうである。
保守とは何だろうかと、ときどき考えることがある。
田母神さんは、戦前の日本のよき時代に戻ることだと言っている。
田母神さんは昭和23年生まれ。戦前のことは知らないはずだが、戦前の何をよき時代と認識しているのだろうか。自衛隊のトップにまで上りつめた人だが、自衛隊に入ると保守になるのだろうか。
戦前のよき時代ということがよく言われるが、よき時代とは国民に不自由を強いることができた時代、ということではないだろうか。
今の時代、国民は自由になりすぎている。だから日本はダメな国になった。そう考えたのは安倍さんである。
江戸時代は265年。明治維新から現在まで156年。
社会体制が変わったということから数えれば、明治維新から敗戦まで77年。敗戦から現在まで79年。江戸時代はともかく長い。
明治維新は江戸時代を否定することであった。
鹿鳴館が建設されたのは1883年(明治16年)。教育勅語が発布されたのは1890年(明治23)。
戦後の時代は維新から敗戦までの時代を忘れることであった。
今の日本人にあるものはなんだろうか。何もなくてもいいような気がする。
国民が何かを持たされるような時代は、いい時代であったためしがない。
ここ何回かの都知事選の投票率はだいたい50%前後。猪瀬直樹氏が当選した2012年は62.60%であった。
どんな選挙でも投票率は低いが、投票率が高い選挙というのはプーチンと習近平だけである。投票率が低いということは、社会の健全性を示すもの、とも言えるかもしれない。(了)
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