3時過ぎ、久しぶりに枕元のスィッチを入れると「黒い花びら」。
今日の深夜ラジオは水原弘の特集かと思ったら永六輔さんの特集であった。
永さんは2016年7月7日に83歳で亡くなっている。もうそんなになるかなと思う。
亡くなる年の2月のようだが「徹子の部屋」で、車椅子に乗ってずいぶん変わってしまった姿を拝見したが、言葉は永さんらしく元気だった。
そのとき大橋巨泉さんも一緒に出演していたらしいが、どうも記憶にない。
六輔さんも巨泉さんも、それが最後の「徹子の部屋」出演であったらしい。
巨泉さんは永さんが亡くなられた5日後に82歳で亡くなっている。
永さんと巨泉さんは1歳違いだが、学年は一緒。歩いた道が違うように思えたが、仲が良かったらしい。
永さんはパーキンソン病と前立腺がんを発症していたが、死因は老衰となっている。
巨泉さんは70を過ぎてからがんに取り憑かれたようだ。胃を摘出。中咽頭がん、リンパ腫、肺がんで右肺の3分の1を摘出、鼻腔がん。最期は大分衰弱されたらしい。
巨泉さんは元気に海外を飛び回っているものと思っていたが、そうではなかったようだ。
永さんと巨泉さん。大きな足跡を残した人である。
黒い花びらは第1回レコード大賞の受賞曲。2位は1票の差で「夜霧に消えたチャコ」だった。
この歌の録音のとき、フランク永井は泣いていた、というエピソードがある。いい話である。
永さんの歌によって歌謡曲の世界は、いつも新しい方向を得たのではないか。
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
結城に塩瀬の素描の帯が
とにかく雑学に長けた人であったが、時代を背負って立ったような人であった。
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